5話 ページ7
「サスケ！ご飯できたよ！」
しばらくして、ハンバーグが出来上がったのでサスケを呼ぶ。
宿題をしていたサスケはペンを置くとすぐに席についた。
「さ、食べよ！サスケのは大きくしといたからね」
「ああ」
軽く返事をすると、サスケはハンバーグに手をつけようとした。まだいただきますを言っていないことに気がついて、慌てて止める。
「こーら、いただきますでしょー？」
「......いただきます」
「はい！いただきまーす」
手を合わせて、今度こそ食べ始める。
私はなるべくサスケとナルトに挨拶をきちんとさせるよう心がけている。普通の親ならそうするからだ。
もちろん、サスケがこんなにきちんと挨拶をするのは私に対してだけで、よそではあまりしてないことも知っている。こんな風に無理やりやらせても、意味はないのかもしれない。
だけど、きっと、ミコトさんが生きていたらこう言うから。
私は母親にはなれない。
だけど、ちゃんと『叱られる』という幸せを味あわせてあげたいんだ。
だって、誰からも叱られないことは、絶望的に寂しいから。
「どう？美味しい？」
「まあまあだな」
「もう！素直に美味しいって言えばいいのにー」
そんなことを言いながらも、サスケはしっかりと全て食べてくれた。
それからきちんとごちそうさまを言い、食器を片付けていると、サスケがうつむきがちに話しかけて来た。
「なあ、A...」
「ん？なあに？」
「俺は別に、お前がうちに来なくても構わない。ナルトの面倒だけを見てやれ。あいつは手がかかるだろ」
とても驚いた。
驚きのあまり食器を落とすところだった。
どうして突然そんなことを言うんだろう。
「どうして？わたしはサスケのこと...」
「お前はイタチの彼女だった。ただそれだけだ。
あいつはもうここにはいない。
お前と俺は、もう無関係だろ」
ちがう。ちがうんだよ。
最初は確かに、イタチの弟だから、サスケのことを可愛がっていた。
だけど、今はもうそれだけじゃない。
そう反論しようとして、あることに気がついた。
サスケの目元がうっすらと水滴をまとい、キラリと光ったのだ。
ああ、なんだ。
そう言うことか。
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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (
レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾜｽ - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです！絶対続編読みたいです！もうやばいで大好きいいいいいいい！！！ (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです！とてもやる気が湧いてきました！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください！ (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2018年10月21日 18時
