34話 ページ38
「………っ！！」
眼が覚めると、真っ白な天井が視界に飛び込んできた。
「ここは……」
確か私は、大蛇丸と戦っていたはず……あの後どうなったの！？
ハッと飛び起きる。すると、上半身がズキンとひどく痛んだ。
「っ〜〜！」
痛みに悶えていると、ガラリとドアが開く音がした。
「おー、A。気がついたか」
「カカシさん…」
そこにはサスケとナルトの先生であり、昔からの知り合いのはたけカカシがいた。
彼とは、父__波風ミナトが生きていた頃からの付き合い。よく私と遊んでくれて、お兄ちゃんのような存在だ。
「いやー、よく死ななかったネ。運がいいよ」
「えと、ここは…」
「病院。A、死の森で血まみれで倒れているところをたまたま通った試験管に見つけられて、運び込まれたんだ」
いやー、焦った焦ったとヘラヘラするカカシ。なるほど、と納得して、ナルトとサスケのことを思い出した。
「あの、ナルトとサスケは、二人は、どうなったの！？……っ〜！」
「落ち着け、傷に響くぞ！……二人はちゃんと試験を通過したよ。人数が多すぎて予選もしたが、そっちも大丈夫だ。ナルトの方は今は家に帰ってる頃じゃないか？」
そうか……よかった。安心して力が抜けた。
私が無理をしてでも大蛇丸に突っかかっていったのは、私が入ることで原作が変わり、みんなが死ぬことを防ぐためだ。
サスケのことは絶対に殺さないだろうが、他の人……例えばサクラちゃんは分からない。
だから、無理をしてでも傷を負わせ、ハンデをつけておいた。
「……あれ、サスケは？」
「あぁ、あいつはまあ……ちょっとワケありでな。こっちで預かっている」
カカシは目線を彷徨わせて、そう言った。
なにそれ。ワケって、大蛇丸の呪印のことでしょ？私は上忍で、サスケのお姉ちゃんなのに、隠すわけ？
ムッとしたが、黙っておいた。
「ありがとう……じゃあ、ナルトの家に帰らなきゃ。それから、サスケにも会いに行く」
「ダメだよ。大怪我なんだから。数日間は入院！」
「……そっちこそ何言ってるの」
私はブチブチと体に繋がっている点滴を引き抜いた。
ベッドサイドに置いてあった忍服(切れてしまったので新しく買い直さなくては…)を取ると、入院服に手をかけた。すると、その手を止められる。
「ダメだよ、絶対。ナルトたちには俺が今から事情を説明しとくから……」
「やめて。絶対にやめて。私は普通に家に帰って、普通にご飯を食べて……普通におめでとうを言ってあげるの」
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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (
レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾜｽ - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです！絶対続編読みたいです！もうやばいで大好きいいいいいいい！！！ (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです！とてもやる気が湧いてきました！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください！ (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2018年10月21日 18時
