28話 中忍試験編 ページ31
火影様と話し合い、私が警備に参加するのは二次試験からとなった。
試験当日、ナルト達が一次試験を受けている頃、私は先に演習場に向かい、ほかの試験管の方と一緒に準備を進めていた。
「Aちゃん、その机こっちにお願い」
「あ、はい!」
この人はみたらしアンコさん。
明るくて元気な尊敬する先輩の一人だ。いつもは優しいけど、試験のこととなると厳しいところもある。
ぬるい試験じゃ、殉職する忍を増やすだけだから。
「そう言えば、Aちゃんの弟くん達も参加してるんだっけ?」
「はい、そうなんです」
「ふふ、ここまでこれるかな?」
「もうっアンコさん意地悪っ!」
なんて、呑気に談笑。
ナルトとサスケはちゃんと一次試験合格できるからね、心配してないよ。
「っと、そろそろ迎えに行かないとね」
「こっちも準備オッケーです」
「今年は何人残るかしらねー」なんて言いながら、アンコさんは受験生達を迎えにいった。
________
しばらくして、沢山の受験生とともに戻ってきた。
今年は多いなあ。ナルト達は不安げな顔であたりをキョロキョロと見回している。あ、目があった。
「ね、ねーちゃん!?なんでここにいるんだ!?」
実は、ナルト達には私が警備に入ることは秘密にしてにしていた。ビックリするかな、って思って。
「ナルト、一次試験ちゃんと通過したんだね。よかった」
「じゃなくて、なんでここにいるんだ」
サスケまで驚いていたみたい。「警備なんだ」と言えば、「言ってくれればよかったのに」とむくれていた。
「ほらほら、おしゃべりはそこまで!」
なんとなく和んでいると、アンコさんが声を上げた。
「ここが『第二の試験』会場第44演習場…別名…『死の森』よ!!」
死の森の名の通り、鬱蒼とした森だ。高く生い茂った木々のせいで暗く、なんとなくジメジメしている。まさに薄気味の悪い場所だ。
「ここが死の森と呼ばれる所以…すぐに知ることになるわ」
その上、アンコさんが脅しをかける。
みんな怖気付いてしまったようだ。しかし、ナルトは違う。
「なーんておどしても、ぜんっぜんへいき!怖くないってばよ!」
するとアンコさんはくすりと笑う。
そして、次の瞬間にはナルトにクナイを突きつけていた。
「アンタみたいな子が真っ先に死ぬのよねェフフフ…私の好きな赤い血ぶち巻いてね」
全く、アンコさんは…
止めに入ろうかと思ったら、先に近くの人影が揺れた。
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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ワス - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです!絶対続編読みたいです!もうやばいで大好きいいいいいいい!!! (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです!とてもやる気が湧いてきました! (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください! (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:センカ | 作成日時:2018年10月21日 18時