トリップしたので運命に抗ってみます。【うちはイタチ】

25話 ページ27

任務は約1週間程で終わった。


久しぶりに里に帰ると、住み慣れた空気にホッとした気分になる。ああ、ここはちゃんと私の故郷なんだなぁ。なんて。


ついでにナルトやサスケに会えないかなとのんびり火影様の元へ歩いていると、なにやら揉め事が起きているようだ。



目を凝らしてみると、ナルトとサスケ、そしてサクラちゃん。どうやら木の葉丸くんもいるようだ。


「なにしてるんだろ…？」


遠くてよく聞こえないが、どうやら何処かの国の忍と揉めてるらしい。相手も子供のようだから、おそらく中忍試験で里を訪れた子だろう。


何か起こったらまずいので、急いで駆け寄った。


「おーい！みんなー！」
「あー！ねーちゃん！」


声をかけると、ナルトが一番に返事をしてくれた。

相手の忍はどうやら砂忍。
男の子と女の子が一人ずつだ。

何処かで見たことがあるような…


「どうしたの？喧嘩？」
「ちょーっとぶつかっただけなのによー！」


ナルトはプンプンと怒りながら一生懸命事情を説明してくれた。

ふーん、なるほどね……


「君たち、私の弟とその友達がごめんなさい。怪我はないようで良かったよ」
「……お前誰だよ」


相手の子は急に年上が出てきて驚いたようだった。しかし、怯んだ様子はなく、真っ直ぐにこちらを見つめてくる。


「この子たちの姉だよ」
「ふーん。じゃあお姉さんが相手してくれるのかよ」


そう行って、背中に背負っていたものを下ろす。
すると隣にいた女の子が焦り出した。


「おいカラスまで使う気かよ」

他国の子供相手に戦闘は避けたい。どうしようかと思案していると、近くの木の上から声が聞こえた。


「カンクロウやめろ。里の面汚しめ」

上を見ると、大きな瓢箪を背負った男の子。
なるほど、やっとわかった。
このシーンは原作であったなぁ。



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短いですがここまで。

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