23話 ページ25
とりあえずサスケとナルトに遠出することを伝えようと、それぞれの家に向かった。
まずはナルト。
玄関を開けると、ナルトはすぐに飛びついてきた。
「ねえーちゃん！おかえりってばよ！」
「はいはい、ただいまー」
ぎゅうっと抱きしめてやると、嬉しそうに「へへっ」と笑った。
時間がないので名残惜しそうなナルトをベリッと引き剥がし、目を合わせる。
「ナルトあのね、私しばらく任務で里の外に行くの」
「えぇー！！困るってばよ！
俺ってば、一人じゃ掃除もできないし、飯も作れないし、朝起きれないし……」
私がいないとどんなに困るかを指折り数えるナルトに、思わず笑ってしまった。
まったく、いつまでたっても子供なんだから。
少し甘やかしすぎかな？お母さん…うずまきクシナだったらどう言うかな？
あの人は怒りそうだなあ。ふふ。
「ナルト、私がいなくてもちゃんとやるんだよ。まあ、一楽に食べに行くでもいいから」
「ぶー…」
頬を膨らまして不満げにするナルトの頬をつついて、「ね？」と安心させるように笑うと、渋々ながらも「わかったってばよ…」と答えた。
一応軽く明日の朝ごはんを作ってやって、置いてあった忍具をもってナルトの家を出た。
さあ、次はサスケの家だ。
サスケの家に着くと、いつも通りきちんと整頓された部屋でサスケは忍具を磨いていた。
「サスケ！ただいまー」
「……あぁ」
サスケはこちらを振り返ることなく、手を止めない。
「あのね、私しばらく任務で遠出するから…少しの間帰れないの」
「……あぁ」
「サスケは大丈夫だと思うけど、ちゃんと一人でもご飯食べるんだよ」
「……あぁ」
いつもより元気がない。いや、サスケはナルトに比べればテンションが低い方だけど、でもちょっと今日は低すぎるなあ。
「サスケ？どうしたの？何かあった？」
「別に」
絶対になにかあったんだろうけど、サスケは簡単には口を開かなかった。
どことなく悲しそうな背中をぎゅっと抱きしめると、サスケはようやく忍具を磨く手を止めた。
「サスケ、何かあったなら言って？」
「……この間」
そうしてサスケが語り始めたのは、班として初めて集まった時のことだった。
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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (
レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾜｽ - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです！絶対続編読みたいです！もうやばいで大好きいいいいいいい！！！ (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです！とてもやる気が湧いてきました！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください！ (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2018年10月21日 18時
