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14話 原作開始 ページ16

来たる卒業試験の日。
ナルトは朝からテンションマックス、うるさいくらいだ。


「ねえーちゃんねえーちゃん!俺ってば、絶対合格するってばよ!
まぁ、うまくできたことねーけど…大丈夫だもんね!」
「はいはい、わかったよー」


やる気が溢れすぎて鼻息が荒くなっているナルトの頭を撫でてやると、満足げに笑う。

とはいえ、ナルトに構っている暇はないので、片手ではナルトの今夜と明日の朝のご飯を作る。


「あ!ねえーちゃん!俺、今夜の分はいらねーから!合格祝いに一楽のラーメン食いに行くからよ!」
「あら、そうなの…ごめんね、一緒に行ってあげられなくて」


今夜はサスケの家に帰るので、ナルトのお祝いはしてあげられない。申し訳なさから語尾が小さくなってしまったが、ナルトは気にした様子もなく「いいってばよ!しょーがねーしな!」と笑った。


前世の知識から、ナルトは一度落ちるも合格になることを知っているので、ナルトには「頑張ってね」とだけ伝えておくことにした。


「それじゃ、いってきまーーす!」


ナルトはお弁当を持って元気よく駆け出した。ずっとこちらを振りまいたまま手を振るナルトに、危ないなあと思いつつも姿が見えなくなるまで手を振り返した。


ようやく姿が見えなくなって、さて、今日はゴミの日だからゴミを出していこう。
一度家の中にもどろうとしたとき、ナルトの向かった方とは反対側から見知った顔が歩いてきた。


「あ、サスケ!おはよう!」
「おう」


サスケは軽く手を挙げると、珍しく_いつもはそれだけですぐに言ってしまう_私の前で立ち止まった。


「ん?どうしたの?」
「……いや、別に」


それだけ言って、また歩き出す。
なんだ?と思ったが、すぐに思い至って大きな声で言葉を返した。


「今日、試験の後アカデミーに迎えに行くからねー!お祝いのケーキ買って帰ろうねー!」


サスケは一度立ち止まると、振り返ることなくまた歩き出した。その背中はどことなく嬉しそうで、思わず笑ってしまった。



あれ?そういえば、どうしてサスケは毎日この時間にここを通るんだろう?遠回りだよね?

たまにお弁当を渡したりするけど、サスケは自分でおにぎりを作って持って行ったりするし…不思議だなあ。


そんなことを考えながら、ゴミを捨てに行くため家へと戻った。





(言えない、毎日この道を通るのは)
(姉さんの顔を一目見たいからだなんて)

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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ワス - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです!絶対続編読みたいです!もうやばいで大好きいいいいいいい!!! (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです!とてもやる気が湧いてきました! (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください! (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:センカ | 作成日時:2018年10月21日 18時

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