にじゅーに ページ23
あれから、颯の看病のおかげで
すっかりおれの体調は良くなった。
ほんとに、優しくて、かっこよくて、頼りになる。
たまに怖かったりもするけど
結局は、なんでも受け止めてくれる
いつまでも弟に甘えてていいのかな
そろそろ自立しなきゃとか、思ってみたり。
颯「何考えてんの?」
柊「えっ?いや、別になんでもないよ」
颯「そう?ならいいけど」
こんなに綺麗な笑顔があるのだろうか。
兄なのに見惚れちゃうなんてだめなのにな
颯「じゃあ俺、撮影行ってくるね」
柊「あ、うん。いってらっしゃい!」
颯「いってきまーす」
・
颯も行っちゃったし
なんもすることない
グルグル考えているとふと思い出す
柊「あっ」
スマホ保育園に置いてきたかもしれない
どうしよういま行ったら奏馬くん、いるよね。絶対。
やっぱおれ、逃げってばっかだなあ
ちゃんと向き合わなきゃいけない。
あのとき、何か言おうとしてたのに
遮って来ちゃったし
ちゃんと話して、やめてこようかな
このまま働き続けるのは気まずいし
けっこう好きだったんだけどなあ保育士
颯からももうそろそろ、離れないと行けないと思うし
先のことは深く考えていないけど
まず行動を起こすことにした
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作者名:aaaaak | 作成日時:2017年3月19日 22時