いーち ページ2
ここは月弓保育園
今日も元気に子供達が登園してくる
「「せんせー、おはようございます!!」」
柊「みんなおはよー!」
おれは鹿目 柊です
この保育園の保育士で、それなりに充実した生活をおくれています。おかげさまで
けど、ひとつだけ問題がある
前からひとりの少女が走ってきた
柊(あれは…れなちゃん?)
れな「しゅうせんせー!!」
ということは
「おはようございます、柊先生」
端正な顔が少し崩れてニコッと笑顔になる
柊「お、おはようございます…東雲さん」
遼「そんなに怯えないでくださいよ。」
あはは、と言わんばかりの笑顔だ
おれはこの笑顔が少し苦手。
柊「別に怯えてなんか…いませんよ」
少し顔がひきつったかもしれない
東雲さん、いや、遼くんはいつもこう
朝、みんなのいる前ではちゃんと敬語でよく笑う
ほかのお母さん達とも仲がいい
けど、おれとふたりきりになれば一変する
敬語はとれて、少し乱暴な言葉遣い
まるで別人だ。
柊「じゃ、じゃあ…れなちゃん、今日もお預かりしますね」
遼「はい、よろしくおねがいします」
背を向けて歩き出したかと思うと、
遼「あっ」
何かを思い出したかのように再びこっちへ向かってきた
柊「どうしましたか?」
なんだろう。嫌な予感がする
遼「今夜、あけとけ」
俺の耳元に低い声でそう囁いた遼くんは
気づいた時にはもう仕事へ向かっていた
一瞬俺の中の時が止まっていた
ボンッっと耳まで赤くなったのが自分でもよくわかる
どうして
おれは男なのに
…あんなの反則だよ。
844人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:aaaaak | 作成日時:2017年3月19日 22時