嘘12。 ページ13
sideA
「っ……。ごめんね、嫌な事聞いて。」
傷を見られたのなら仕方ない。嘘をつく必要もないだろう。
ふと時計を見ると針は12を指していた。外は明るそうだから昼だろう。
ぎゅるぎゅるぎゅる……
お腹がなった……恥ずかしい……
「ああ、ごめん!お腹空いてるよね
ちょっとまってて……」
と言って、まふまふさんはカップ麺とココアを持ってきた。
「そんな、申し訳ないです。食事までもらうなん
て」
「全然遠慮しないで、って言ってもカップ麺だけどね」
少し苦笑いしながら言われたのでお礼を言って
麺を頬張る。
よし、予定通り今歌い手のまふまふだと気づいたことにしよう、
「あの……もしかして相川さんって、歌い手のまふまふさんですか?」
「え、もしかしてリスナーさん?そうだよ、まふまふです!」
「やっぱり。いつも聞かせて貰ってます、大ファンです!」
まふまふさん、ちょっと照れてる?
「そっかぁ、リスナーの子かぁ。もし相川って呼びにくかったらまふまふでもいいよ」
と言われたのでこれからまふまふさんと呼ぶことにした。心の中ではすでになっていたけどね。
食事を終えてまふまふさんから私のスマホを受け取った。持っていてくれたそうで。
まふまふさんは暇そうにテレビをつけた。
スマホを開くと、
通知:99件以上
は?
着信履歴:99件以上
は?
しかも多くが警察から。
「Aちゃん!これ!」
とまふまふさんが叫んだ。テレビを見ると
『〇〇市で家事が起き、住んでいた50代の夫婦が亡くなりました。娘の不知火 Aちゃんは行方不明になっており、警察は火事との関係を疑っています。』
私の顔写真がテレビに出た。
「これ、Aちゃんだよね。なんで……?」
私は、火事と自分は関係ない事にした。
「知らない……。私、家出しただけ……」
嘘をついた。
多分、信じてくれないだろう。
「……Aちゃん、あのね。 」
多分、警察にでも突き出されるだろう。
「もし、もしもだよ。もし君がよければ」
せっかく憧れのまふまふさんに会えたのに、
ここで終わりか……まぁ、現実そんなにうまくいかないよな。
「……僕の家に一緒に住まない?」
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少し最後を編集しました。
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Noël(プロフ) - 菜々子さん» ご愛読ありがとうございます!返信遅くてごめんなさい!歌い手さんの小説はいっぱいあるのですが、まどマギの小説って少ないので、自分で書いてみました。これからもよろしくお願いします! (2019年7月6日 23時) (レス) id: 8b64dfbffa (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - まどマギも歌い手さんも好きなので嬉しいです!! (2019年6月27日 13時) (レス) id: 68277ba8b3 (このIDを非表示/違反報告)
Noël(プロフ) - 甘歌@ラさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ございません!嘘を認めるか、互いに見て見ぬ振りか……。のろのろ更新ですが頑張ります! (2019年5月4日 21時) (レス) id: 8b64dfbffa (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@ラ - まふくんを止めたいようなでもそしたら、、って思ってそれにいつかは魔女にって思うと凄く悲しくなりました。まどマギと歌い手って他には無い感じで良いですね!!遅くてもいいので無理をしない程度に更新頑張ってください!長文失礼しました。 (2019年4月30日 0時) (レス) id: a3c5be2b07 (このIDを非表示/違反報告)
Noël(プロフ) - ミリアンさん» 読んでいただきありがとうございます!ペースは落ちてしまいますが、更新頑張っていきます。 (2019年2月4日 16時) (レス) id: 8b64dfbffa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Noël | 作成日時:2018年11月30日 19時