日常を抜けて 3 ページ29
「ここ、懐かしい」
噴水の前の広場に立って、周りを見回すジョングクくん。
『懐かしい…って？』
「中学ん時、放課後いつもここでダンスの練習してたんだ」
『えっ、そうなの？』
「部活終わった後、一人でよく来てた」
『そうなんだ…』
そう言えばジョングクくん、中学の時からダンスで有名だったんだよね。
その頃からたくさん練習してたんだ。
やっぱりすごい…
「来て良かった」
『ねえ、何でここに来ようと思ったの？』
「ただの思いつき。
大会の会場見てたら、何となく来てみたくなった、かな」
こちらを見ないまま、小さく首を傾げる。
『そっか…』
きっと会場を見て、大会への気持ちが盛り上がったのかもしれないな。
そのまま近くのベンチに座った私たち。
隣には、噴水の流れを静かに見つめているジョングクくん。
何を考えてるのかな…
けれどきっと、ここはジョングクくんにとって特別な場所なんだろうな。
その頃からの毎日の積み重ねが、今のジョングクくんを作ってるんだ。
『ねえ』
「…なに？」
『ジョングクくんって本当にダンスが好きなんだね。
なんか、改めて思った』
数秒見つめられた後、その目は再び噴水へ向けられる。
「俺、ずっとダンスしかしてこなかったから。
他のことなんて何にも目に入らなかった」
いつものポーカーフェイスの中にも、彼の静かな情熱を感じられる。
やっぱり眩しい。
まだ高校生で、こんなに夢中で頑張れることがあるジョングクくん。
私より年下なのに、すでに男としての魅力をたくさん備えていて。
こんな人、惹かれずにいられないよ。
ふと、こちらに顔を向けたジョングクくん。
「一緒に来てくれてありがと」
『えっ』
「思いつきだったけど、来れてよかった」
『あ、うん…』
微笑まれて、胸が高鳴る。
私の方こそ、こんな大事な場所に連れて来てもらえて。
少しでも長く一緒に居れて、嬉しかったよ。
心の中でそう呟いた時、ジョングクくんが沈黙を破った。
「…ほんとはここに来る電車に乗ってる時、思ったんだ」
『何？』
「このまま降りなくてもいいのかもって」
『え…』
その目が私を見つめる。
「どっか連れて行っちゃおうかなって思った。
先生のこと」
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hinakook(プロフ) - 1日で読みました！！笑 更新楽しみにしてるんで頑張ってください!!!応援してます!!!!!!!!!!!!! (2016年10月16日 14時) (
レス) id: 826df79066 (このIDを非表示/違反報告)
おー(プロフ) - macoさん» イッキ読み、うう嬉しいですぅ泣 確かに読み返してみたらえらいとこで終わってるなって思いました←しかも私もグクに度々浮気するユンギペンです！同じですね！(え)これからまたマイペースですが更新再開しますので、これからもよろしくお願いしますっ(^o^) (2015年7月23日 20時) (レス) id: 585dc0f3ab (このIDを非表示/違反報告)
maco(プロフ) - こんばんは。きょうこのお話にたどり着きイッキ読みしてしまい、めっちゃいいところで終わってしまったので只今放心状態です 笑 ユンギペンなのですが、最近グクに傾いているのでこのお話ぐっときました。急がせませんからどうか完結だけはしていただきたいです 泣 (2015年7月22日 23時) (レス) id: c94da61bae (このIDを非表示/違反報告)
おー(プロフ) - セナさん» こんにちは！更新遅くてすみません…マイペースですが少しずつ進めていきます。これからもよろしくお願いします！ (2015年6月14日 19時) (レス) id: 585dc0f3ab (このIDを非表示/違反報告)
セナ(プロフ) - はやく更新して欲しいです！！ (2015年5月26日 23時) (レス) id: 9e3c6c20bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おー | 作成日時：2014年7月28日 19時
