03.その尻尾、マジ神萌え｡/N ページ30
｢ニノ？
さっきからどうしたんだよ？
ボーっとしちゃってさ｣
｢へっ？えっ？
ゴメン、なんでもない｡｣
ぷくく、それにしても潤君って可愛いよな(笑)
潤君は他の３人と比べると物の怪としてはずっと若いらしく
本人は気付いてないけど、こうやって気を抜いてる時は犬耳と尻尾が出たまんまになっちゃう｡
しゅっとしてて、美術館にある彫刻みたいに整った顔してて｡
学校とかじゃ女子にカッコイイって大人気なのに。←編入してきた｡
ピクピク左右に傾く三角耳と、ふわふわの銀の尻尾｡
特に尻尾には感情が出易いみたい｡
｢なに？
休みの日までニノ一人で朝飯の支度してんの？｣
｢なんのかんのでこうしてここで暮らせるの、智と相葉さんのおかげだから｡
メシぐらいは…って思ってね｡｣
｢………ニノ｡
お前…、マジでいい奴だよな｡｣
｢そっかなぁ？
別にこれくらい普通なんじゃない？｣
｢いや、ちゃんとそうやって感謝の気持ちを形にしてるって…うん｡
凄いことだと思う｡
……ホント悪かったよ｡
見境なくお前のコト襲ったりして｡｣
三角耳がぱたんと倒れて、なんだか本当に申し訳なさそう｡
カワイイワンコ耳があんまりにも不憫で、こっちが申し訳ない気持ちになっちゃう｡
｢もういいよ、別に｡
今はこうして一緒に暮らしてんだし｡｣
｢ホントに…？
許してくれんの？｣
あー、この光景｡
超、超、超癒される！
だって潤君てばオレの顔覗き込んで、嬉しそうに尻尾をパタパタフリフリしてんだもん｡
潤君の尻尾、マジ神萌え!
これじゃ翔さんがデレメンになるワケだわ(笑)
｢智がいる限りもう襲わないって言ったじゃん？
だから謝りっこなし｡
いい？｣
｢ニノ……｡
お前マジでいいヤツだよな!
両手足喰いちぎって、はらわた引きずり出して、最後は脳みそ啜ってやろうだなんて考えてて、本当に悪かったよ!｣
｢……い、いや……うん｡
もうそんなこと考えないでね？｣
｢うん!
とりあえず智倒すまではね♪♪｣
……倒すまではって｡
潤君の発言に笑みが引き攣るよ｡
絶対潤君に負けんな！
マジガンバレ、智!
｢あ、その玉ねぎ剥けばいいのか？｣
｢あ…、ありがと｣
パタパタ、フリフリ｡
満面の笑みの潤君は神萌えの尻尾をやっぱり嬉しそうにぱたぱた振っていて｡
・
うん、まぁね？
暫くはオレの身の安全は確保できたし、潤君とも仲良くなれた、かな？
04.唾つけたのは俺だから｡/N→←02.風変わりな住人達/N
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1215人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あさり
作成日時：2014年6月17日 23時
