色とりどりの世界【stym】

ジャスミン4 ページ11

あなたside★


(うん…知らなかったよ、、、)
確かに聞いてたよ…聞いてたけどさぁ！？


『こんなに多いと思わないじゃん！？』
る「静かにして貰えます？」

るぅとも何故か全然冷たいしさ！笑ったと思ったらすーぐ、酷くなるんだから！


今私は、文字を読み、打つ仕事をしています。

文字を読んでその通りに文字を打つと、それが機械音になって送りたい場所に届くというもの。

字が読めてさ…


(打つやつはそのままなんだよぉ！)

字を打つ機械は、日本語じゃない変な文字だから結局板を見ながら打つことになる。


る「文句言ってないで、やってください。やるって言ったのはあなたでしょう」
『分かってるもん』

そう言ってもこの仕事は中々進まない。字が多すぎる。るぅとはさ、私が1枚の紙やってる間に10枚終わらせてんだよ！？そりゃ心も折れる…

『るぅと…休憩にしよ？』
る「ダメです。というか名前呼ばないでくれません？嫌なんですけど」
『冷た過ぎる…』
る「なんか言いました？((圧」

こうやってすぐ圧かけて来るし、最悪だぁー！
もう6時ですよ？そろそろ残業代出るでしょ！

『トイレ行ってきマース！』
る「あっ！ちょっと！！」

るぅとの声なんて聞かないふりをして、すぐさまトイレの方へ向かう。

トイレに向かう途中、台所でチョコレートのような粒が入っている小瓶が置いてあるのを見つけた。

『なんだこれ？』

チョコかな？

瓶の蓋を捻ると、ポンッという軽快な音を立てて小瓶の蓋が空く。

『めっちゃ甘い匂い！』

やっぱこれチョコレートじゃん！ずる！1個もーらい！


軽い気持ちで食べたら、急に足元がふらつき、下が見えなくなった。

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