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urt side
魔界と人間界の移動はさほど時間がかからない。
だからといって、油断は禁物だ。
「さかた!俺の靴下知らね!?」
さ「そこにあるやん。」
「これ昨日履いたやつ!」
さ「はぁ!?そんなとこ置いとくなや!いっつもカゴ入れろゆーとるやろ!!」
「ごめん!でも今それどころじゃないから!」
さ「はぁ…」
「鞄どこー!!」
さ「玄関に置いといたけど?」
「サンキューさかた……ってそれだと時間かかるだろ!?何のために俺が普段魔力温存してるか知らねえのかよ!」
さ「ごめん笑 俺
「お前なぁ…」
ゴチャゴチャ言う時間も惜しい俺は、体内の魔力を集中させ念じる。
「行ってくる。」
さ「行ってらっしゃーい!」
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
貴「お、おはようございます…」
Aがいつもの時刻より少し遅れて出勤。
おー、見たことないくらい髪がボサボサだ。マスクで化粧を隠してるんだろう。
スーツはしわくちゃだ。昨日そのまま寝たんだろうな…。
「おはよー。ギリ間に合ったな笑」
貴「おはよー…朝起きたら7時過ぎててさ、焦ったよね………」
「それはお疲れ様です笑」
いつも完璧そうなAでもそんなことあるんだなーと、少し人間っぽさを感じてより好きになる。まあ、酒飲んで潰れるとこで既に人間味を感じている訳だが。
「さっ、今日も仕事頑張りますかねー。」
貴「うん。」
…………♪〜
音楽が正午を告げる。もうそんな時間か。
昼飯どうしようかなー。今日は坂田に作ってもらってないしなー。
と考えながら、ちらっとAの方を見ると、先輩に仕事を押し付けられていた。
彼奴も断ればいいものを、人柄がいいからなー…。
「おーいA、飯行くぞ。」
貴「ごめん、今日はパス。」
「お前、そう言って昼抜く気だろ。ほら行くぞ」
貴「ちょっ、やめて……。もうちょいでこれ終わるから。そしたら食べるから。」
「だーめだ。今行くのー」
貴「はいはいわかったから、とりあえず離して…。」
強引に引っ張り、時間通りのランチをすることにした。
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名奈(プロフ) - くっきぃさん» いや全然頭良くないよ(^ω^;) (2021年8月22日 16時) (レス) id: 6f1fe19d18 (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 名奈さん» いえいえー!そうなんだ!頭が良いのが作品にでてくるわそりゃ笑 (2021年8月22日 14時) (レス) id: 02e0ed7159 (このIDを非表示/違反報告)
名奈(プロフ) - くっきぃさん» ありがとう〜!遅くなってもコメントしてくれるだけで嬉しいよ!受験期に"present"の意味全然覚えられなくて、覚えようと頑張った思い入れのある単語だったから採用した!笑 (2021年8月19日 20時) (レス) id: 60f88b3dc2 (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 完結おめでとうーー!遅くなってごめんね。名奈ちゃんの書く話色んな意味が込められてて読んでて楽しい! (2021年8月19日 19時) (レス) id: 02e0ed7159 (このIDを非表示/違反報告)
名奈(プロフ) - くっきぃさん» いえいえ!ほんと!?それならよかったー!こちらこそよろしくね(*´∀`)ノ (2021年3月27日 19時) (レス) id: 6f1fe19d18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名奈 | 作成日時:2021年3月23日 8時