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3話 ページ4

………とくに………こいつの前では。

?「……あの……?」

無「………私が、誰だか分かるか」

無意識に、そんな言葉が出た。

少しポカンとした顔をする女。

?「……いえ……すみません。どこかでお会いしましたか?」

…………その返事に、また苛つく。

無「………いえ………こちらこそ、すみません」

そう言って、手を離す。

………私は……何がしたかった?

無「少し……道に迷ってしまっていて……その焦りからか、思い違いをしたようです。引き止めてしまい、申し訳ない」

そう言って、はなれようとすると女が口を開いた。

?「……あの……どこへ行くつもりだったんですか?その場所が分かれば、案内しますが」

………適当に口走っただけだったので………目的地なんてあるはずがない。

強いて言えば、この女のせいでこんなうるさい夜道を歩いていたのだ。

………頭を回転させ、少し遠くにあったはずの店の名前を思い出す。

無「○○と言うお店なんですが……」

?「あぁ、そこなら分かりますよ。前に行ったことがあるので。案内します」

そう言って、歩き出す女についていく。

景色も、何もかもあの頃とは違う。

けれど………まるで、あの頃に戻ったかのような感覚に陥った。

あれほど苛ついていたと言うのに……不思議とその苛つきを感じない。

……まあ……こうなるのも分かっていたわけではないが。

女と適当に話していると、こんなことを言い出した。

?「お名前は、なんと言うんですか?」

無「……………川上(かわかみ)正(ただし)です」

その場で思いついた苗字と名前を適当に述べる。

……その場で出たわりには、苗字と名前のバランスが意外としっくりしてる気がする。

………私とはあまり合わないような気がするが。

すると、女は微笑んで言った。

A『川上さんですか。私は、遠藤Aです』

無「………遠藤さんですか」

名前を聞いて確信した。

なぜ…………こんな所にいるのかは分からないが………こいつは、あの女だ。

苗字は違うが……名前は同じだった。

何より、容姿も、雰囲気もあの女そのものだ。

A『ここです。着きましたよ』

そう言って、止まるA。

様々なものが売っている、雑貨店のような店だった。

無「………ありがとうございました」

A『いえ。川上さんとのお話、楽しかったですから』

そう言って頬えむA。

無「……では」

A『はい。さようなら』

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ちびリス - こゆんちゃんさん» 無惨様って…敬語何ですか…? はずかしながら、初めて知りました。すみません!!…このまま、敬語抜きで行くと思います。わざわざ言ってくださったのに、すみません!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん - 無惨様が敬語をはずすとお館様感が……、、でも、話はとっても面白いです! (2020年8月12日 12時) (レス) id: dfa1a83f80 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - コノハさん» こちらこそ、コメントしてくれてありがとうございました! 展開に悩んだりしますが…いい感じに終われるよう、頑張っていきます! (2020年8月11日 12時) (レス) id: 5f26e80ee4 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一緒にいられるなら嬉しいです。返事をかいてくれて有難うございました (2020年8月9日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス(プロフ) - コノハさん» 納得できなかったら、どんどん言ってください!!! (2020年8月6日 17時) (レス) id: eb5ae9646b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月22日 0時

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