ひとりじめ ページ11
今回、彼氏の名前を設定できるようにしましたので、設定してからお読み下さい。
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「じゃあ行ってくるね!すぐ帰るから!」
そう言って、彼女は出て行った。
俺の彼女は、交友関係が広い。
それも、男女問わず。
彼女は、クラスの隅にいるような俺にまで話しかけてくれた。
彼女の愛嬌の良さとトーク力に心惹かれた。
俺も見習いたいくらいだ。
そんな彼女に友達が多いことは覚悟していたが、付き合い始めてから俺の嫉妬心は強くなっていた。
今日は、中学時代のイツメンと会うと言っていた。
本当はそんなの行かせたくないけど、彼女を縛るようなことはしたくないから、「行ってらっしゃい。」と快く送り出したように見せた。
彼女を誰にも会わせたくない。
彼女には俺だけを必要として欲しい。
彼女には俺だけを見てて欲しい。
彼女を一人占めしたい。
かわいい彼女だから、今日だって輪の中心となり、みんなと分け隔てなく話して来るだろう。
そう思うと、居ても立っても居られなかった。
彼女が家を出て、半日が経とうとしている。
……さすがに遅すぎやしないか?
気を紛らわそうと、掃除をしたり料理をしたり、普段はしないゲーム機を引っ張り出してゲームをしたりして過ごした。
それでも、彼女のことばかり考えてしまう。
折角作った夕食も冷めてしまった。
「ただいまー。」
その時、玄関から愛する彼女の声がした。
「おかえりー…って、うわっ!」
彼女が抱きついてきた。
「今日ね、みんなと会ってきたけど、〇〇くんのことばっか考えてたの…。だからぎゅーってさせて?」
そう言って抱きつく彼女は、世界一可愛く思える。
「…ねえ、今度二人でどこか行かない?」
「うん!!」
満面の笑みを浮かべたAに、俺は虜になっている。
浮気なKISS ME GIRL 『ひとりじめ』
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作者名:名奈 | 作成日時:2021年1月18日 17時