三十一つ葉 ページ33
「大丈夫ですかキャスター」
セイバーが心配気にキャスターへ問うが当の彼女は首を動かして頷くのみ。
どうやら余程痛かったらしい。
直ぐに鋭い目付きに変わったセイバーはこのような重傷を負わせた相手である清姫、ではなく現在進行形で左腕を掴んでいるランサーを見た。
「はあ？ オレを責めるのは間違いだろうが」
「ならその手を早々に離しなさいランサー」
「離したらこいつ立てなくなるぞ」
ならばと自分の肩を貸すというが生憎セイバーとキャスターとでは身長差がある。
「でしたら私の肩をお貸しいたしましょう」
そっとキャスターの右側に現れたのはルーラーのジャンヌ・ダルク。
ジャンヌは大丈夫かと問いながら、自身よりやや高いキャスターの右腕を自分の肩に回して下から支えた。
「あぁジャンヌ、なんとお優しい！ 流石オルレアンの乙女！ ジャンヌ・ダルク！」
「ジル、少々静かにお願いします」
ピシャリと言い切ったジャンヌに対し、キャスターのジルは恭しく頭を下げて静かにその場に佇んだ。
「お優しい聖女様だこと、他に任せればいいものを」
「そこがジャンヌのいいところよ。そしてジャンヌの心配をしている貴方もとっても素敵だわ」
「はぁ？」
立香がロマニからとんでもないことを聞いているとは露知らず、サーヴァント達は実に和やかである。
「さて、貴様等は何故ここにいるのか説明していただきたいのだが」
「それは俺が説明しよう」
アーチャーの問いに対して、今まで何も言わなかった、いや正確には会話に入られなかったセイバーのジークフリードが先程までの経緯を話す。
余談だが声がそっくりだなと思ったサーヴァントは何人かいたらしい。
「−−ということだ」
完結に説明し終えたあと全員思うのはなるほどである。
特に、清姫と立香とのやり取りをたまたま居合わせて助け出した張本人であるキャスターはそういえばまだあの部屋の光は止んでいなかったことを今更ながらも思い出すのである。
ルーン魔術のよって少しずつ回復の兆しは出ているが、やはりそれでも回復量は少なく完治までには時間が掛かるだろう。
どうするか、とキャスター自身が悩んでいれば立香が顔を赤くしながらこちらに来るではないか。
「きゃ、キャスター……！」
その後ろには同じく顔を赤くしつつも少し悲しそうな表情のマシュが。
更に置くはロマニがダ・ヴィンチに何か言っていると見える。
いったい何があったのか。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
