二十四つ葉 ページ26
少しむっとした表情を後ろのマシュがしていたが、生憎立香は気付かないだろう。
「申し訳ありませんマスター! マスター以外の殿方に触れられてしまいました……! サーヴァント失格ですッ!」
「え? いや……」
「その言い方だと誤解を招くぞバーサーカー」
「つーか、よくも弓兵と一緒に投げやがったなセイバー!」
一気に騒がしくなった医務室に、ロマニは苦笑い。
ここは仮にも医務室であり、静かにする場所だ。
今のところ利用者はいないとはいえ、騒ぐところではないのは事実。
注意のため口を開いたロマニより先に、キャスターが三人に声を掛けた。
「お三方、マスターとドクターが困っていらっしゃいます。少しお静かに。あとバーサーカーはマスターから離れてください」
にこりと口元に笑みを携えて、騒ぐ三人に声を掛けた。
アーチャーとランサーは素直に立香とロマニに言い方は違うとはいえ謝罪を入れていた。
が。
「何故泥棒猫である、あなたの指示にわたくしが従わなければならないのでしょうか」
ふふふとお上品に笑いながら立香に更にくっつく清姫に、立香も困った様子である。
実際、彼の鼻血は止まったと思ったのだがまた出始めている、そろそろタオルを換えたいところだろう。
ちらりとマシュを見たキャスターは、どうするかと考えあぐねて。
「では掛けの勝負をしませんか? 貴女が勝てば今後一切私は貴女の行動を口出しいたしません」
「はい?」
唐突の申し出に更に渦中に入っていった立香が声を上げた。
思わず全員、キャスターの方を見てしまう。
彼女はそんな好戦的だったかと。
「ドクター、シュミレーションルームなるものが確かこの施設ではありましたね?」
「え? あぁ、うん、あるよ」
「なら、使用の許可をいただいてもよろしいでしょうか?」
にこにこと、唯一表情が見える口元に笑みを携えて、笑うキャスターに思わずセイバーが彼女を呼ぶがにこりとただ笑うだけである。
何故キャスターがそのようなことをするのか、理解できていない人たちはただただ彼女の行動に疑問しかわかないだろう。
実際セイバーとバーサーカーとマシュはわかっていない、もちろん立香も何故自分が更に渦中に入っているのか理解していないのだ。
反対に理解している、ではないがなんとなく察しているのがアーチャーとランサーである。
呆れたようにキャスターを見て、それとなく立香からバーサーカーを退かしていた。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか? (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか?一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2019年7月28日 19時