十二つ葉 ページ13
倒しても倒しても出てくるスケルトン達におかしいと感じ始めたのは立香もだった。
マシュの特訓の時にはこれほどの量の敵はいなかったというのにどういうことだろうか。
「おそらくアーチャーとランサーの方の幸運値が関係しているのかもしれません」
「幸運値?」
「はい」
確かに、言われてみればやたらとアーチャーとランサーの方にスケルトン達が群がっているような気がすると立香は感じた。
アーチャーもランサーも幸運値はEランクの最低ランク。
ゆえに厄寄せのルーンの相乗効果によって更なる災厄をもたらしているのだろう。
「仕方がありません。マスター、宝具開放の許可を」
「そうですね、セイバーの仰る通り一度一掃した方がいいかもしれません」
「ならわたしも、皆さんをお護りいたします!」
見えない剣を構えたセイバーと、杖を構えたキャスター、盾を振り上げる準備をしているマシュの女性三人に、立香は女性強いと感じながらも頷く。
「セイバー、キャスター、マシュ、宝具の使用を許可するよ」
瞬間に立ち込めるのは光と炎。
主にセイバーとキャスターの方からである。
「束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流」
「我が魔術は模倣の炎の檻、茨の如き緑の巨人」
「宝具、展開します……!」
先にマシュの宝具が味方、主に立香の周囲に張り巡らされた。
そのため立香と、マシュ自身、それとセイバーとキャスターは攻撃を受けても少しは大丈夫だろう。
「受けるがいい!
「倒壊するは、
黄金の輝きと、燃え盛る木造の巨人が、スケルトン達を襲う。
「なっ」
「セイバーとキャスターめ、味方ごと巻き込む気かッ」
丁度攻撃の直線上でスケルトンと交戦していたランサーとアーチャーはこのままでは巻き添えを食らうだろう。
舌打ちを一つこぼしたアーチャーはランサーの襟首と長い髪を引っ掴むと右に大きく跳躍。
直後、先ほどまでアーチャーとランサーがいた場所には燃え盛る炎の巨人が倒れ込むと同時に光の筋が倒れた巨人ごと飲み込んだ。
間一髪、但しランサーは鼻頭を少し掠めたらしい、回避できた二騎は同じタイミングで安堵の溜め息を吐き、それからまた睨み合う。
「てめぇ! 声掛けやがれ! 危うく当たるところだっただろうが!」
「あの状況下では一言掛ける時間さえも惜しかったのでね、まあ当たったところで貴様ならなんとかなるだろう」
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか? (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか?一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2019年7月28日 19時