十三つ葉 ページ14
詰め寄るランサーにアーチャーはやれやれと呆れたように肩を竦めており、更にランサーの怒りを増幅させている。
水と油のようだ、とマシュに守られていた立香はそう思った。
既にルーンの魔術が切れているのかスケルトンがまた襲ってくる様子はなく。
「マスター、どうしますか？ 止めるなら力付くで止めますが……」
拳を構えて二人を見るセイバーに首を横に振るう。
暴力よくない。
だがしかし、アーチャーとランサーが戦い始めるのも時間の問題であるのは確かだ。
「一回俺が声をかけてみるよ」
意を決して二人に声をかける立香。
後ろには応援する後輩。
頑張らなければ、という無駄な使命感を持って立香はアーチャーとランサーの元へといって。
「アーチャー、喧嘩は」
「少し静かにしてくれないかマスター。今私はこの男と話しているんだ」
「ランサー、喧嘩は」
「口挟むんじゃねぇマスター。今日という今日はもう我慢ならねぇ」
見事撃沈してマシュの元へと戻っていった。
しくしくとマシュに抱きついて泣く立香にやはり私が止めなければという義務感を抱いたセイバーを、キャスターはそっと肩を掴んで止めた。
「キャスター？」
「あまり暴力で解決するのはよくありません」
そう言って、杖を片手に今にも戦闘を始めそうな二騎の元へとキャスターは歩み寄っていく。
徐々に口論が激しくなり、いつ武器を取り出してもおかしくない状況。
何か呪文らしきものを唱えたキャスターは、二人に声を掛けた。
「お二人とも、気を落ち着かせてください。マスターが困っておりますよ」
決して声を張り上げたわけでも、距離が近いわけでもない。
ただただランサーとアーチャーに声を掛けただけだ。
だというのに。
「それは失礼したキャスター。マスター、申し訳ない」
「……っち。悪かったよ」
まるで荒れ狂う猛獣を手懐けたかのように、アーチャーとランサーの怒りを静めたキャスターに立香は白目を向いた。
マスターである自分の声は届いていないのに同じサーヴァントであるキャスターの声が届くだなんて……、性別？性別が問題なのか？
「マスター、確りしてください。確かにキャスターさんは素敵な女性ですがマスターも十分素敵なマスターです」
「っマシュ……！」
感動する立香を微笑ましげにセイバーはその様子を眺めており、だが直ぐに鋭い目つきで先を見た。
「マスター、戦闘準備を」
視線の先には蠢く影が一騎。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
