合コン…? ページ33
週末
「カンパーイ!」
グラスのぶつかる音と共にワイワイと賑わいだす。
「すみません、烏龍茶頂けますか」
「やっぱたまんねーなタダ酒はよォ!!」
萩原に頭数合わせとして呼ばれた班長は、機嫌良さそうにジョッキを片手にしている。
「それで班長、彼女持ちだっつーのにきてんのか…」
「えー、伊達君彼女居るんだー」
「わかるー♡」
「鶏串10本追加で」
「松田くんは?」
「あ゛!?」
「い、いないよね…わかるー…」
「私もそれはわかりますね、お冷3つお願いします」
「どういう意味だよ、つーかなんでお前がいるんだよ!!」
ギロリとこちらを睨む松田の視線をメニューでやり過ごす。
「いえ、私は奥の2人と不在の萩原くんに呼ばれただけなんで」
お気になさらず、と返して届いた烏龍茶に口をつけて、焼き鳥の串を取る。
あ、美味しい。
居酒屋に来るのは初めてだったが、料理が美味しい。
合コン、とか賑やかな雰囲気にはあんまり乗り気じゃなかったが、これはこれで悪くない。
−−−−
「えーっ、じゃあ新宮さんってトリリンガルなんだ!」
「トリリンガル…まぁ英語はそんなになんで、バイリンガルにはなるんですけど」
「年下なんて信じられないー!!大学どこ行ってたの?」
「パリの大学ですね」
「向こうでは一人暮らし?それとも学生寮とか?」
「一人暮らしだったんですけど、
途中から先せ……向こうの知人の家に居候させてもらってました」
「じゃあさじゃあさ!フランスに居た間、彼氏とか居なかったの?」
「いえ…その手はからっきしで」
「えーーっ勿体なぁい!」
どうしてこうなった
烏龍茶を片手に視線を同期たちに向ける。
(なんで合コンなのに私にばっか話振られるんだよ…!)
じとり、と睨む視線に5人は楽しそうに笑う。
「Aちゃん大人気だねぇ〜」
「ほらな?新宮、皆仲良くなりたいんだって」
ニヤニヤと笑うゼロに、ますます眉を寄せた。
私の事知ってなにか楽しいことあるんだろうか……
「趣味は?」
「新宮は好きなものとかあるのか?」
「特技は〜?」
「猫好きなのか?」
「烏龍茶追加するか?」
しまいには一緒に質問してくるもんだから、いよいよ呆れた。
気遣ってくれるの班長だけだよ
「…あーもう!なんで君らまで混ざるんだ!
私に振るな!合コンだろ!?」
「えーでも」
「オレたちも新宮さんと仲良くなりたいんだって〜」
「気になる子に質問したらダメかー?」
「洗いざらい教えてもらうからな?」
だめだ、こいつら酔ってやがる。
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しゃ〜け(プロフ) - 早桃さん» 早桃さん、コメントありがとうございます〜!!!面白行っていただけてもうめちゃくちゃ嬉しいです!!頑張って更新していくので、今後も是非よろしくお願いします〜!! (2022年12月27日 1時) (レス) id: 8454d3df8d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - すっごい好きな作品です!面白い!これからも無理せずに更新頑張って下さいね!応援してますぅぅぅ! (2022年12月26日 12時) (レス) @page37 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃ〜け | 作成日時:2022年12月19日 2時