中編:Seems the monster always wins（�察� ページ29
｢─────おぉ、怖い怖い。無闇に斬り掛かるのは良くないよ？｣
男は飄々とした口調で私の一振りを避ける。その後、私の目の前を裂くように、目の前から消える。
すると、目の辺りがじわりと熱くなり､頬に生温い血が伝う。
｢───────！｣
小さな悲鳴が漏れる。それは尋常ではない恐怖と狂気に苛まれて。
その混沌を掻き消すようにして薙刀を振るうが、また外れる。今度は右肩にしゅん、と刃物が滑った。
制服のブレザーすら切り裂かれ、血が伝う。
｢いっ・・・た！｣
ふらり、とよろめいて体勢が崩れる。何とかして、体勢を立て直して、次の動きを────。
しかし、私に考える余裕はなかった。
｢おやおや、こんなものかい・・・｣
後ろから、男の声がする。その声に気づいて、私は飛び退こうとした。
しかし、彼のその速さは人と獣の違いであった。
ざん、という生々しい音を背中で聞いた。
無機質なゲームセンターの床に、紅い液体が流れ込む。
それは自分の血だと認識してしまえば、立っていられなくなって私はうつ伏せで倒れる
｢あ、う・・・・！｣
体全体を床に打ち付けて喘いだ。
見ると───倒れ込む私の上を、白濁した煌々とした瞳で見下ろす男がいる。
｢随分としぶといねぇ・・・分かってはいたものの・・・これまで斬った奴より生きながらえている｣
｢・・・・・・っ｣
私はまた、薙刀を手に持とうと伸ばすが。からり、と男の足で蹴り払われ───手の甲を刺された。
｢いっ・・・！｣
｢しかし、どうしたものかい。お嬢ちゃん確か、かなり強いんじゃないのかィ？ただ単にお門違いか、それとも・・・・俺みたいなのに、会ったことがないからとか・・かねェ｣
図星を付かれた。けど、じくじくと広がる痛みで、訳が分からない。
｢まぁいいさね、どちらにせよ。
さて、嬢ちゃんには悪いが、ちょいと付き合ってくれねぇかい？何、殺しやしないよ─────ちょいと苛立ちを晴らしたいだけさね｣
何を言ってるんだ、この人───と思った刹那、脇腹に強い衝撃がぶつかり、無理やり仰向けにさせられた。背中の傷もまだ痛むのに、どうして。
そして、男は無駄な動きを無くし、切っ先を私向けるよう掲げて─────突き刺した。
悲鳴が出ず、うめき声が出た。
ごぷり、と内臓が傷ついて血が口から流れ落ちる。
男は刀を抜くと、再び同じ傷を刺し貫く。また引き抜き、刺す。抜いて、刺す。刺す。刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す刺す。
拷問されてると、錯覚してしまった。
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神埼梨花(プロフ) - riiuさん» 色々ごちゃまぜ(´°Д°｀) (2019年11月15日 22時) (
レス) id: a74ed67423 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 優里菜ちゃんに聞くんか…嫌な予感しかしませんね本当にありがとうございました（） (2019年11月15日 22時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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