中編:Seems the monster always wins（�后� ページ27
リーゼントに似た髪型に色眼鏡をかけた全盲の男性。
手には杖ではなく、真剣。いや、真剣と言うよりはドスの言い方が正しいのか。
それに────おぞましい位の狂気に似た不気味な雰囲気。それに私は、思わず身震いをした。
私は玲汰君の前に立ち、男性の姿を見せないようにする。
すると、千代子の電話が終わったのか私の方に駆けつける。
｢えっ、な、何こいつ───！｣
｢分からないに決まってるでしょ・・・！取り敢えずちょこは玲汰君連れて逃げて｣
私は玲汰君と千代子と言う大荷物を背負っている。この二人を背負ったままでは戦えないと判断し、玲汰君を連れて逃げるよう催促する。
勿論千代子は私の事を心配するだろう。
でも、こうするしかない。
何せここからは、私達十三階段の管轄だから。
｢それは分かったけど、りっきーはどうするの？こんなヤバいやつ相手にするの？｣
｢大丈夫、私がそう簡単に負ける女じゃないの、ちょこ知ってるでしょ？後で・・・・後で連絡するから｣
私は振り向いて言う。千代子は私の意図に気づいたらしく、頷いて玲汰君を連れた。
｢桔梗先輩・・・！｣
勿論、全盲の男性と目を合わせないように。
その様子を聞いていた全盲の男性は、嘲笑う様な笑みを浮かべた。
「いいのかねェ、そんな事言っちゃって。果たせぬ約束はするモンじゃないよ｣
「お生憎様、私は約束の時間の五分前には待ち合わせ場所に到着するタイプなの。それに・・・一般的に侍って、女性や子どもには手を出さないはずでは？｣
私も負けじと皮肉るように言う。
しかし、男性は喉を震わせて面白がる。
｢・・・面白いこと言うねぇ。お嬢ちゃんは。俺は昔、病で目をやっちまってねェ。けど人間ってのはタフな生き物でねェ、失った目の代わりに他の器官がこぞって穴を埋めようとしやがる｣
「・・・・それで、目以外の五感と第六感が冴えるようになったと？聞いたことありますよ、それ科学的にも証明されてるっぽいですし｣
「嬢ちゃんの言う通りだよ。今や俺の全身はこれ目玉さね。前よりも色んなものが見えるようになったよ。
お前さんは見た事あるかねェ？
人が死ぬ瞬間に出てくるアレを｣
そんな不気味な事を言った後、男性は私に問いかけた。
まぁ、その答えは察せる。魂が見える事だろう。
────でも、何故男性は死ぬ瞬間だなんて限定したのか。魂は生きてても見えるもの・・・・。
そして、私は気づいた。それと同時にとんでもない間違いをしていたと、後悔した。
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神埼梨花(プロフ) - riiuさん» 色々ごちゃまぜ(´°Д°｀) (2019年11月15日 22時) (
レス) id: a74ed67423 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 優里菜ちゃんに聞くんか…嫌な予感しかしませんね本当にありがとうございました（） (2019年11月15日 22時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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