短編:甘くなるのはこれから（�供� ページ18
「だからか・・・サヤエンドウとサヤインゲンを買ってきたのは。おじさんは家庭的って意味かぁ？このスットコドッコイ｣
揶揄うように笑う阿伏兎に、ロベリアは頬を赤めた。
「ち、違うっての！た、たまたまこう言うキャンペーンがやってたのを思い出しただけだ！」
「それはわかるが、なんで野菜────」
また揶揄う言葉を口にしようとした途端、ある事を阿伏兎は思い出した。
普段食べる野菜の中には、花言葉が付けられてたものか結構多くて四十九種類もあるとか。
定番の野菜であれば、必ずと言ってイイほど意外と素敵な花言葉が付けられていると、料理屋を営む小鳥遊憐がそう言っていたと。
キャベツは「利益」
きゅうりは「洒落」
ごぼうは「私をいじめないで」
トマトは「感謝｣・「完成美」
そして、生姜にも花言葉はあって。
その花言葉は────
「───────はッ。おいおい、おいおいおいおい・・・・こりゃあ、参ったな・・・」
「・・・・え、どうしたんだ？阿伏兎」
突然の呟きに、ロベリアは呆然としていた。
すると阿伏兎は何を言わず、彼女を抱きしめた。
「───────!!!!」
突然の事に、持っていたサヤエンドウとサヤインゲンのパックを床に落としてしまう。
「ちょ、ちょっと阿伏兎!?」
「全く・・・ロベリアも素直じゃねぇなァ。口に出して言わねぇと、おじさん分からねェぞ？ま、そういう所も好きなんだけどな・・・・ありがとな、ロベリア」
阿伏兎の口から出たのは、感謝の言葉。
想定外すぎる言葉に、ロベリアは素っ頓狂にえっ、と声を上げる。
「え、ちょ、急にどうして・・・！」
「生姜の花言葉、思い出したんだよ・・・その花言葉は『豊かな心』とか『慕われる愛』とか『あなたを信頼します』だとか・・・ちきしょう、可愛いじゃねぇか」
述べられた理由を聞き、最初は唖然としていたが、段々白磁器のような肌はみるみる赤くなっていく。
「は、ちょ、阿伏兎───!?え、ほ、ほほ本当にそれでいいのか!?｣
「いいに決まってるだろ？さて、サヤエンドウとサヤインゲンは、おつまみにして食べような」
ロベリアから離れ二つのパックを拾った後、阿伏兎はそう言った。
これらは塩ゆでにし、マヨをつけて、美味しく頂いたのであった。
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P.S.
サヤエンドウとサヤインゲンの花言葉。
サヤエンドウ『いつまでも続く楽しみ』『約束』
サヤインゲン『たっぷり癒されたい』
短編:溶けたショコラは誰の味？（沖田×雪乃）→←短編:甘くなるのはこれから（阿伏兎×ロベリア）ｰ荊姫さんに捧ぐｰ
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神埼梨花(プロフ) - riiuさん» 色々ごちゃまぜ(´°Д°｀) (2019年11月15日 22時) (
レス) id: a74ed67423 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 優里菜ちゃんに聞くんか…嫌な予感しかしませんね本当にありがとうございました（） (2019年11月15日 22時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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