短編:胡蝶之夢（�掘� ページ11
「望んでいない、望んだつもりは無い運命を・・・同じ穴の狢と言ったね。でもあの子は・・・いや、あの子達は────好き好んで悪事に染めてる訳じゃあないんだよ・・・!!!!!!」
呟きは、いつしか激昂となって屋形船の船内に満たされていた。
今まで皮肉を呟いた態度を捨てて怒りを撒き散らす相手を、立ち上がって怒りを露わにするシノアを、高杉は無関心に見つめる。
そしてシノアは理解した。
嗚呼、コイツはぶっ飛んでるな。
頭のネジがじゃなく、倫理観が飛んでるわけじゃない。
会話が、何故か噛み合わない。
いつの間にか、相手のペースになっている。
────それは、蟻地獄の様に引きずり込まれてる。
「貴宮シノア・・・・と言ったな」
高杉晋助は左手を持ち上げる。
「どうやらお前も、訳アリのようだな・・・くくっ、十三階段ってのは、まともな人間はいないのかい？
それとも、俺が会った奴らが全員訳アリなのか・・」
─────それは唄うような呟き。
その目は彼自身の恨みつらみに関する悲喜交々、大小様々な感情が入り交じる。
好き好んで悪事に染まった訳じゃない？
それは、
「でも、これだけは解ったぜ。十三階段ってのは───俺達を退屈させねェなァ・・!!!!｣
何も握っていない左手が、中空を握る。そのまま後ろへと引かれた左手に手繰られるように、貴宮シノアの体が
「な───────!!!!」
なんで、どうして。
なんで、なんでコイツが─────。
「以前教えられたんだよ・・・・名は確か───リディアだとか。色々と為になるなァ、術式ってのはよォ」
そのまま両手首を左手で捕まれ、付近の壁に押し付けられる。未だ頭の中が混乱して、自体を処理しきれてない。
「くくくっ・・・幾らお前さんが暗殺者とは言えど、女の体してりゃァ男の俺にはかなわねェよ」
「ハン、もうちょいマシな口説き文句を言いな・・・ソレだとアタシは落せない────」
じゅう、と。
肌が、何かで焼ける音。
「い゛っっ───!!!!」
火皿の裏で視線を合わせられた。その所為でそこにあった刻み煙草で胸元を焼いた。
紅い華が咲いた様に、焼けた肌はジリジリと痛む。
やたらと甘い匂いがするのはどうしてだろう。
刻み煙草か、それとも高杉からか。
「嗚呼、いい面してんなァ。もっと見せてみろよ・・・貴宮シノア」
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神埼梨花(プロフ) - riiuさん» 色々ごちゃまぜ(´°Д°｀) (2019年11月15日 22時) (
レス) id: a74ed67423 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 優里菜ちゃんに聞くんか…嫌な予感しかしませんね本当にありがとうございました（） (2019年11月15日 22時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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