青春シャバDABA

青春の４１ページ ページ42

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なんだかんだ言われてるけど、私たちって割と真面目なんじゃないかと思う。
だってさ喫茶店でこんな教科書広げて授業の復習と予習…まぁ、してないやつもいるけど。

菅沼「ねえ、なんで潤は勉強しないの？」

慎と私に挟まれてさぞ息苦しいであろう久義が苦し紛れに潤へと矛先を向けようとしている。

福山「Aだってしてねーじゃん。」

「潤と一緒にしないで。私は気が向いたらしてるし。」

福山「俺だって今は気が向かないからしてないだけー。」

近藤「いつもじゃん。」

近ちゃんありがとう。私の心の声をよくぞ音にして出してくれましたね。拍手を送ります。

日野「テスト間近になってまた慌てるよ？」

そしたら頼むわ！と慎に向かって笑顔を向けた潤に対し、消しゴムを投げつけ怒りを露わにする慎。こえぇ…！

「もうカンニングの手伝いもしないからね。」

間島「あの時はさすがに安元先生も怒ってたね〜(笑)」

そう…1年の学年末試験。赤点続きで進級が危うかった潤のために、マイク付きイヤフォンをワイシャツの下に通し、風邪気味だと言って首にはマフラーを巻いた私はテスト中に電話を繋げて答えを教えてやった。

それが先生にバレて私と潤は呼び出され、マジのお説教でコッテリ絞られ、反省文と再試験を余儀なくされた。本当はその時点で留年になるところだったらしいけど…理事長が助けてくれた、らしい？

「私の評判は下がるわ、成績も下がるわ、反省文は3回も書き直しさせられるわで踏んだり蹴ったりだったわ。」

小野「完璧な巻き添えだったよね。可哀想に。」

立花「引き受けた時点で共犯だよ。アホくさ。」

「慎うるさい。まあ、そういう事だから潤も少しは勉強すれば？」

『お嬢さんもなかなか大胆な事をしたんだねえ！(笑)』

おっと…マスターに聞かれてしまった。まあいつも昼間っからサボってここ来て煙草吸ってるような私がどんな事してても今更ビックリしなさそうだけど。

福山「俺はYDKだからいいんだよ。」

私の胸ポケットから煙草の箱を取り出し、1本引き抜くと火をつける潤。ったく本当に手癖が悪いなこいつ。

『YDK…？なんだい、それは。』

菅沼「やればできる子の略ですよ！」

『なるほどねえ。』

小野「潤、要領はいいから。」

「…やればできる子＝やらないできない子。つまりやればできる事をやってない段階でダメなの。」

『それは正論だ。』

福山「おまいう。」

「私の場合のYDKは…やってできたら苦労しない、だから。」



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