青春シャバDABA

青春の１ページ ページ2

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けたたましく鳴る目覚まし時計を無意識に手を伸ばして止めると、もう一度布団を頭から被り二度寝につく。はあ…幸せ。春眠暁を覚えずとはよく言うたもんだ。

「バカ早く起きろってんだ！」

そう言って私と恋人のジョシュア(布団)を引き剥がす残酷で冷酷で暴虐で最低な男…。

「…私のジョシュアを返して潤。今から一緒に二度寝するんだから。」

福山「昨日はアレックスって言ってただろ。」

明日は明日の風が吹くって言葉を知らんのかこの脳筋め。名前は日替わりなんだよ。それに過去は振り返らない系女子なんだからほっといて欲しいよ全く。

「早く起きてよー！ねえねえねえ！」

潤だけじゃなくて大輔も居るのかよ。幼馴染とは言え毎朝毎朝無断で部屋に入ってきやがって…ふざけんなコロス。まじでコロス。「Aが起きないと俺らも遅刻するんだけど。」

「まじーが言うなら起きる。」

小野「なんで俺と潤が言っても起きないのにまじーが言うと起きるの？ 」

「日頃の行いだよ。」

間島「他の4人も下で待ってるから、早く着替えて降りてきてね。」

「んー…、わかった。」

福山「10分待っても降りてこなかったらお前の朝飯食ってやっからな。」

「うるせえな…早く出てけ。着替えられない。」

寝起きの低血圧にドスの利いた声が追加され、不機嫌Maxの私にビビったのかサッサと部屋を出て行く3人。ドアが閉まったのを確認してからノソノソと着替え始めた。





リビングに降りると、誰の家だよ！と言うくらい思い思い寛いで居る７人の野郎共。

一応「おはよ。」と声をかけるがみんな聞いてない。本当なんなのこいつら。適当に冷蔵庫にあった野菜とフルーツと豆乳をミキサーにぶち込んで朝ご飯の完成。それを飲みながら洗面台へ向かい髪を整え、歯を磨き軽くメイクをする。

「お待たせ。」

菅沼「おはよ、A…って、ちょ、ちょっと！」

近藤「どうしたの？って…A、何その頭！」

小野「あれ、本当だ。さっき見た時気付かなかった。」

頭？髪色のこと言ってんの？っていうか金髪にして気付かない大輔は本当に色盲かなんかじゃないの。

「昨日の夜、染めたんだ。似合う？」

そう言って金八先生みたいに髪の毛をサラッとして見せたんだけど、誰も何も反応してくれない。

日野「…また安元先生に怒られるよ、これ。」

立花「高2の初日から呼び出しとかやめなよ。」

「待って、そんな事より時間がやばい！」


叫ぶ私と慌てて飛び出る７人。普通置いてくか？！


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