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もうすぐ零時を回ろうとしていた時だった。


ーテレレンテンテンテンテンテンテンテンテレレンテンテンテンテンー



突然自分の携帯から着信音が鳴る。
知らない番号からだけど携帯からみたいだし一応出ておいたほうがいいだろうか。



「はい、もしもし」

「相良っす」

「え、相良くん?番号教えたっけ…?」

「佐藤に聞いた。」

「教えたんだあの人…」

「あのさ、お礼してぇから、
今度の土曜の昼に喫茶店で待ってる。」

「え、ちょ、」


ツーツーツー



切られてしまった。嵐のような電話だった。


「佐藤くん、個人情報漏洩だよ…」


なんて呟きながら、口元は緩んでいた。
週末が楽しみだと、仕事も頑張れる気がした。
楽しみを作ってくれた相良くんに感謝しないとね。



【+a】



「ごめん。相良に電話番号教えちゃった」

「佐藤くん…やっぱり…」

「あいつの電話番号教えろって突然言われて、一応断ったんだけど、教えろってもうめちゃくちゃ怖くて。開久なんかに飛ばされちまって、全く…勘弁して欲しいわ。」


そう言って、佐藤くんは笑いながら話す。
全然悪いと思ってない様子だった。
昔からこういう適当な性格なことは知っていたから、割と簡単に教えたのだろう。


「あはは、なんか想像つくわ。」

「まあお前、一応先生だけど幼稚園教諭だし、連絡先持ってても問題ないでしょ、多分。」

「うーん。そうかな、まあ、そうだよね」

「それにしても開久怖すぎでしょ。まあ、みんな意外と可愛いんだけどさ。」

「問題児でも、担任とか持っちゃうと愛着わくよね。」

「それな。なんで相良と知り合ったのかとか、色々聞きたいし、また今度教えてよ。」

「ん、いいよ。またね。」

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作者名:英雄 | 作成日時:2018年11月11日 0時

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