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かなり薄味の顔の彼はこちらに歩み寄ってきて薄ら笑いを浮かべた。
「ゲッ」
「おやおや？ゼイユに...見たことねえ顔が2人
もしかすっとそちらさんが？例のワケありさん」
じっと私の方を見つめるこの人は一体誰なんだろう。
ゼイユは嫌そうな顔を隠そうともせずめんどいのに見つかったとぶつくさいっている。
「なあ、アンタは？」
すかさずハルトが首を傾げた。
「おいおい紹介くらいしてくれよ」
「......これカキツバタ。いけすかない男よ。」
ゆるくこちらに手を振るカキツバタという人。
目が何を考えてるかわからなくて少し怖い印象を受ける。
「いちおうブルーベリー学園で一番強い...強かった奴」
「ご紹介どうもー。」
『Aです』
「俺ハルト」
「君ら顔そっくりねー双子？」
『あ、はい一応...』
「そっかそっか、で、こちらさんがスグリとも友達なわけか。君はさっき会ったって感じしてたもんなあ。いやあ、あんだけはっきり啖呵切ってんのみたらスカッとしたわ。」
私たちを交互に見つめて目を細めていた。
彼は腕を組んで少しだけ考えた後、私の手をそっと握った。
「そんじゃA、ハルト！オイラたちの部室を案内するぜい」
突然の申し出と握られた手。カキツバタさんの手はとても冷たくて一瞬肩が跳ねた。
「は？なんでよ？ていうかAの手離しなさいよ」
「んー？いいじゃねえか別に」
ゆったりした動作で指を絡められる。手、大きいなこの人。
ごつごつと骨ばった男の人の手だった。指は細くて長い。
「アンタらまだ部活入ってないだろ？どっか部活入っときゃ学園も過ごしやすくなるし、面白そうなのは大歓迎！
...ツバつけとかないとねい」
◆
ついてきな、と案内されたのはザ部室！という感じの部屋だった。カキツバタさんはついぞ私の手を離すことはなく、
ハルトに耳打ちで「お前ヤバそうな奴に好かれるの才能だろ」と言われてしまった。
「てくてくてく...っと！」
足音効果音自分で言う人初めて見た...！
なんか本格的にヤバそうな気配を感じとった私はすっと手を引っ込める。
それに気づいたカキツバタさんはあら、と手をぷらぷら振ってはまた意味深な笑みを私に向けていた。
「てかさあ、カキツバタくん！ここすごいね！なんか学校って感じだー！」
ハルトは呑気なもんで、あちらこちらを物色して目を輝かせている。
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きゅんた(プロフ) - きっしーさん» 前半から見ていただいてありがとうございます(^^)♡また次回作もよろしくお願いします(^^)♡ (1月27日 0時) (
レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 夏芽さん» 読んでいただきありがとうございます！キビキビパニックめちゃくちゃご要望多いです...！どう考えてもペパーとスグリとハルトの三つ巴戦争になりそうなのですが(笑)一回書いてみてお見せできそうなら公開しますね(^^) (1月27日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きっしー - この作品とても良かったです！前半から見ていてずっと好きでした！ありがとうございました！ (1月24日 19時) (レス) @page39 id: 85d256f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
夏芽(プロフ) - 番外編のキビキビパニックも是非！！ (1月22日 6時) (レス) @page39 id: 9ebd3fee2d (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - ルナさん» ヒロアカいいですね！実は10年くらい開設しているサイトなんですけど、マイボードの方にURL載せておいたのでそこからご覧になってみてください！ヒロアカ実は書いてたりするので。こちらのサイトでも何か思いついたら連載しますね！ (1月21日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅんた | 作成日時：2023年12月11日 18時
