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ゼイユも首を横に振って大きな声で叫んだ。
「スグ、あんたまだそんなこと言ってんの！？」
「ねーちゃんは黙ってて！！」
ガッシリ結晶を両手で掴んで柱から引き抜こうとするスグリ。スグリを倒してまた昔みたいに戻れると思ってた。
だけどそれは違ったみたいだ。私の存在はスグリの傷を抉る以外にはなり得ないらしい。その事実がただただ残酷だ。
『...スグリ...』
「俺は...Aが羨ましい！
ポケモン強くて！どこへでも行けて！誰とでも仲良くできて！！
俺がずっと好きだったオーガポンにも認められて......！」
『スグリだって...めちゃめちゃ頑張ったんじゃん！！
あんな短時間でチャンピオンになって、学園のみんなにも認められて！』
「そうよ！スグだって頑張ったじゃん！」
「ねーちゃんだって！最初イジワルしてたくせに！すぐAのこと好きだし！」
「それは...」
「...俺には何もないよ。血が滲む努力しても無駄だった！敵わなかった！！俺にはもうこれしか！！」
『そんな...そんなことって...』
ガコン！！
そんな音と共に結晶が柱から抜けて宙を舞った。
カランコロンコロン、石が地面にぶつかる音とスグリの体重の軽そうな足音が響く。
ブライア先生はそれこそがテラパゴスで間違いないと、
興奮した口調でスグリに告げていた。
スグリが結晶を抱え上げた瞬間、
パァァァ、と辺り一帯が光って結晶が宙に浮いた。
『まぶし...』
「あぶねーからこっち！」
ハルトが私とゼイユを抱えて庇う体制を取る。
そのおかげで少しだけ目を凝らすことができる。
亀？亀だ。亀のようなポケモンがドスン、と地面に落ちてきた。光はやがて無くなって、欠伸をしたポケモンがこちらを眺めている。そして、目が合った。
『(キラキラした瞳...オーガポンみたいな目)』
しばらく目が合ったかと思うと一歩、また一歩とこちらに歩みを進めてくる。あの子が...テラパゴス。
『(可愛い)』
ハルトの温もりを感じながらなんだか夢見心地のように
テラパゴスを見つめていると急にクリアなスグリの声が聞こえた。
「ッこっちだ！！」
マスターボールを投げつけ、テラパゴスはマスボの中に収まった。一瞬の出来事でまだ脳が処理できていない。
「つ、捕まえたんだよね？」
ゼイユもそんな感じで疑問を投げかけた。
「初手確定捕獲ってスグリくんやっぱ結構えげついわ」
ハルトもこんな調子でスグリに歩み寄った。
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きゅんた(プロフ) - きっしーさん» 前半から見ていただいてありがとうございます(^^)♡また次回作もよろしくお願いします(^^)♡ (1月27日 0時) (
レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 夏芽さん» 読んでいただきありがとうございます！キビキビパニックめちゃくちゃご要望多いです...！どう考えてもペパーとスグリとハルトの三つ巴戦争になりそうなのですが(笑)一回書いてみてお見せできそうなら公開しますね(^^) (1月27日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きっしー - この作品とても良かったです！前半から見ていてずっと好きでした！ありがとうございました！ (1月24日 19時) (レス) @page39 id: 85d256f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
夏芽(プロフ) - 番外編のキビキビパニックも是非！！ (1月22日 6時) (レス) @page39 id: 9ebd3fee2d (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - ルナさん» ヒロアカいいですね！実は10年くらい開設しているサイトなんですけど、マイボードの方にURL載せておいたのでそこからご覧になってみてください！ヒロアカ実は書いてたりするので。こちらのサイトでも何か思いついたら連載しますね！ (1月21日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅんた | 作成日時：2023年12月11日 18時
