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そっか、じゃあペパーの件については黙ってないとダメなのか。
「ん、了解。ペラペラ喋るもんでもないし適当に誤魔化しとくわ。」
「助かります。」
「そういやブライアって人に渡すもんがあるんやなかったでしたっけ?」
「...失念していました。こちらをお持ちいただけますか?」
トップは私にあおのディスクを渡してくれた。
『なんですかこれ?わざマシン?』
「昔、エリアゼロの研究者から出資者に送られたディスクです。調査部に調べてもらいましたがもちろんわざマシンではありません。単なる記憶媒体でもないようです。
使用方法は見当もつきませんが、エリアゼロに関するものでしょう。エリアゼロに向かわれるのならせっかくですしついでにこちらも調べていただこうかと。」
トップの話を聞きながらディスクを宙に翳したり、裏表を確認するがやっぱり分からなかった。
使い方が分からなければ返却すればいいらしいのでこちらの調査は気軽にできそうだ。
「おっけーおっけー適当に調べてくるよ。」
「十分注意してくださいね。」
「ほんまはチリちゃんもついてったりたいけど仕事やねん。」
「チャンピオンとして、貴方達が皆さんを導いてあげてくださいね。」
『分かりました。』
◆
パルデア行きの飛行機に乗り込んだ。私ハルトスグリという三列シート謎配列に冷や汗が止まらない。
「お、俺Aとスグリくんの間だ!」
何でそんなにはしゃげるんだお前は。
ひゃっほぅ、と席について速攻でスグリに話しかけるハルト。
あわあわ、とその様子を見守る私。
スグリに至ってはハルトの根明さに若干引いている。
「ね、スグリくんってさ一番最初に捕まえたポケモンなんだった?」
「...は?何で今そんな話...」
「パルデアまでかなり時間あるからさー!
Aとだけじゃなくて俺とも話してよ。で、なんだった?」
「...別に俺は話したくない。」
まるでクラスのいじめっ子が、いじめられっ子と話している雰囲気だ。ハルトにとってはコミュニケーションのつもりなのだろうけど根暗で口下手なスグリはそれを望んでないだろう。
「またまたそんなこと言ってぇ。俺って顔だけはAにそっくりだろ?Aだと思って話そうよ。」
「全然似てない」
「そう?そっくりだって言われるけど?」
『ハルト、揶揄うのはもうやめてあげ「......Aのほうが可愛い」』
ボソボソと小さな声で喋るスグリだが最後の言葉だけはやけにはっきり聞こえてきた。
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きゅんた(プロフ) - きっしーさん» 前半から見ていただいてありがとうございます(^^)♡また次回作もよろしくお願いします(^^)♡ (1月27日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 夏芽さん» 読んでいただきありがとうございます!キビキビパニックめちゃくちゃご要望多いです...!どう考えてもペパーとスグリとハルトの三つ巴戦争になりそうなのですが(笑)一回書いてみてお見せできそうなら公開しますね(^^) (1月27日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きっしー - この作品とても良かったです!前半から見ていてずっと好きでした!ありがとうございました! (1月24日 19時) (レス) @page39 id: 85d256f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
夏芽(プロフ) - 番外編のキビキビパニックも是非!! (1月22日 6時) (レス) @page39 id: 9ebd3fee2d (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - ルナさん» ヒロアカいいですね!実は10年くらい開設しているサイトなんですけど、マイボードの方にURL載せておいたのでそこからご覧になってみてください!ヒロアカ実は書いてたりするので。こちらのサイトでも何か思いついたら連載しますね! (1月21日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゅんた | 作成日時:2023年12月11日 18時