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なんとかやり過ごそうとしたら、後ろからカキツバタさんが余計なことを言う。
トップは上品に微笑んで私に向き直った。
「やはり類い稀なる才能...素晴らしいことです
チャンピオンA、そしてチャンピオンハルトがいてくださるのならなおさら...」
「トップ、前置きはいーから!」
「申し遅れました。私はオモダカ。
パルデアのポケモンリーグの委員長です。
十数年前ポケモンリーグはパルデアの中心に位置する大穴
エリアゼロの研究を支援していました。
研究が終わった今では大穴の管理をしております。
エリアゼロは不思議と危険に満ち溢れた場所。
基本的には立ち入りや調査を許可しておりません」
『あはは』
「ははー」
ハルトと顔を見合わせて笑う。トップは私たちが度々エリアゼロに足を踏み入れてるのを分かっててこんなことを言うんだからタチが悪いな。
「...ですが、最近エリアゼロから凶暴なポケモンがあわや
外界に出てきそうになりまして...
迅速な再調査の必要性をつくづくと感じておりました。
しかしポケモンリーグではエリアゼロで活躍できる人材や
そのための時間を捻出できず...
そこでブライア先生に是非にと...
お恥ずかしい話ですが。」
首を横に振ったトップは眉根を下げた。
そっか、最近エリアゼロ行ってなかったから知らなかった。
「なるほど、それならば皆で一緒にエリアゼロへと
調査に行こうじゃないか!」
『だってさ、どうする?ハルト。』
「ん?俺は構わないけど。エリアゼロくらいならよゆー」
「さすがはチャンピオンハルト。」
「ええっと、あたしは行くこと決定だと思うんで...」
「いつも通り私をフォローしてくれると助かるよ」
「悪いけどオイラはパスで。リーグ部ごたついてるし
残ってやんねえとな」
「......俺も行く
伝説のポケモン、いるなら会いたい。捕まえたい。今度こそ」
スグリの静かな声音が聞こえてくる。
何度も何度も散策したエリアゼロだが、本当にミラコラ以外にも特別なポケモンがいるのだろうか。
「Aくんはどうするんだい?」
ブライア先生はそう言って首を捻る。
私の答えはもう決まっていた。
『私も、行きます。』
一つ頷くと、ブライア先生は楽しそうに「それでは決まりだね」と目を細めた。
そうしてひと段落した会議は終わり、準備が出来次第エントランスロビーのブリッジ前に集合することになり各自解散となった。
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きゅんた(プロフ) - きっしーさん» 前半から見ていただいてありがとうございます(^^)♡また次回作もよろしくお願いします(^^)♡ (1月27日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 夏芽さん» 読んでいただきありがとうございます!キビキビパニックめちゃくちゃご要望多いです...!どう考えてもペパーとスグリとハルトの三つ巴戦争になりそうなのですが(笑)一回書いてみてお見せできそうなら公開しますね(^^) (1月27日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きっしー - この作品とても良かったです!前半から見ていてずっと好きでした!ありがとうございました! (1月24日 19時) (レス) @page39 id: 85d256f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
夏芽(プロフ) - 番外編のキビキビパニックも是非!! (1月22日 6時) (レス) @page39 id: 9ebd3fee2d (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - ルナさん» ヒロアカいいですね!実は10年くらい開設しているサイトなんですけど、マイボードの方にURL載せておいたのでそこからご覧になってみてください!ヒロアカ実は書いてたりするので。こちらのサイトでも何か思いついたら連載しますね! (1月21日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゅんた | 作成日時:2023年12月11日 18時