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ハルトは議論には興味がないようでスマホロトムで自撮りを始めてしまう始末。
「なーブルベリーグ参加しよーぜぃ」
『あ...あの、スグリは...どう思うの？』
末尾が消えていった私のか細い声。
私を掴む手に少し力が入った。
「...相手が誰だって俺は負けない」
「決まりだな」
それだけ呟いてスグリは食堂を後にしてしまった。
もう遠い場所に行ってしまったようなスグリの様子が寂しくて私はその後を追いかけようと席を立った。
『あ、あの！エントリー...！』
「いーよ、俺やっとくから話してくればあ？」
スマホロトムから目を離さずにそう言うハルトにありがとう、と一言呟いて私の足はスグリを追った。
◆
『ハァ、ハァ...す、スグリ待っ...待って！』
やっとの思いで追いついて声をかける。
私の声で振り向いてはくれたものの彼の視線は依然冷たい。
「なんだよ」
『あ、あの久しぶりだから話したくて』
「話？俺とAで何を話すことがあるんだよ？
今回の留学もねーちゃんと組んで企んだんだろ？
また俺は除け者だ」
『違うよ、チャンピオンクラスは自由に参加できるの...！
ゼイユも推薦はしてくれてたみたいだけど...今回は私の意思でスグリに会いにきたの！』
一息にそう言ってしまうとスグリはずんずんと私の前まで歩みを進めてきた。
「そうだったんだ。
じゃあたくさん話そうか。俺の寮の部屋来てよ。」
一瞬前のような柔らかい笑みを浮かべたように見えて、
私はぱっと顔を上げた。あれ、思ったより優しい...？
スグリが私の手首を掴んでそのまま引っ張って
寮の部屋へと歩みを進めた。
◆
あれ、どうしてこうなったんだっけ。
口に広がる甘い香りと、生ぬるい感覚に私の心は疑問で覆い尽くされた。
スグリが優しい笑みを浮かべてくれて、それでついてきた。
少し話せれば満足だと思っていたのに。
どうしてか私の手首は壁に縫い止められて
目の前にはゼロ距離のスグリがいた。
『(部屋に入ってすぐ、背中を押されて振り向いたらこうなってて...)』
じゅる、ちゅっ、ぬるっ、
そんな音が部屋に響いてくる。
『ん、んぐ...んんっ...ぁ、す、すぐ...』
「ほんとバカだなA。
ちょっと笑いかけたらホイホイついてきて。
...危機感ってもんがないわけ？
こんな隙だらけで...だからカキツバタにもつけ込まれんだよ。
単純でお人好しで...可哀想なA。
だから俺にこんなことされても文句も言えないんだろ？」
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きゅんた(プロフ) - きっしーさん» 前半から見ていただいてありがとうございます(^^)♡また次回作もよろしくお願いします(^^)♡ (1月27日 0時) (
レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - 夏芽さん» 読んでいただきありがとうございます！キビキビパニックめちゃくちゃご要望多いです...！どう考えてもペパーとスグリとハルトの三つ巴戦争になりそうなのですが(笑)一回書いてみてお見せできそうなら公開しますね(^^) (1月27日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
きっしー - この作品とても良かったです！前半から見ていてずっと好きでした！ありがとうございました！ (1月24日 19時) (レス) @page39 id: 85d256f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
夏芽(プロフ) - 番外編のキビキビパニックも是非！！ (1月22日 6時) (レス) @page39 id: 9ebd3fee2d (このIDを非表示/違反報告)
きゅんた(プロフ) - ルナさん» ヒロアカいいですね！実は10年くらい開設しているサイトなんですけど、マイボードの方にURL載せておいたのでそこからご覧になってみてください！ヒロアカ実は書いてたりするので。こちらのサイトでも何か思いついたら連載しますね！ (1月21日 0時) (レス) id: 032da0ee49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅんた | 作成日時：2023年12月11日 18時
