地球最後。 (ページ3)

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次の日の朝、僕は村に行ってみた。
そこで行われていたのは、昨日あった"ノゾム"の婚約式だった。

僕が来た瞬間、大人達は小声で話し始めた。

多分"ノゾム"の親であろう人も、前を歩いて護衛をしてる人も、拍手を送っているおばさん達も、みんな僕を睨みつけてきた。

一瞬、"ノゾム"と目があった、、気がした。

でもその顔は昨日の無邪気で明るくて無垢な笑顔とは違い、悲しみが溢れていて今すぐにでも消えてしまうんではないかってくらい、儚い笑顔だった。

居心地が悪くなった僕は村から離れてまた森に帰った。

この日はいつもより森が暗く、僕に何かを教えてくれるような感じがした。

何か起こる、そう思っていたはずなのに、、

お昼に村で見た"ノゾム"の悲しそうにしている顔が頭から離れなかった。

だからだ、後ろからの気配を感じられなかったのも。

もう引き離されて、、一生会えなくなることも、。

感じ取っていたはずなのに。

気づかなかったのは、、"ノゾム"がすきだから。

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