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nozomu▷▷






「……そう。やから何?」

『いい?好きになっても。』

「何で俺に聞くんw」





.





『…だって淳太も好きやろ?』





.





照史の傾けるグラスの氷が動く音だけが、店中に響く。

BGMまでまるで息を潜めたよう。





「はは、」





淳太は笑う。





「…じゃあ俺がやめてくれ、って言ったらやめてくれるん?」





それならやめて欲しいけど、と言葉を繋げた。





.





「…やめる気無いなら聞くな」





.





見えるのは作業の続きを始める淳太の横顔だけ。





.





「たぶん、そろそろA来るで」





照史のその一言でハッとする。

早く会いたかったその人は、まるでその言葉を聞いていたようなタイミングで店の扉を開いた。





「いらっしゃい」

「やっほ、」





最初の一声は俺がかけたかったのに、それは淳太にとられてしまう

…こっちを見て欲しいのに





『Aさん、お疲れ様です!』

「小瀧君もお疲れ様」





俺を見て笑ってくれたから、俺の小さな嫉妬心は溶けていく。






.






.

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作者名:ash | 作成日時:2019年3月7日 23時

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