47 ページ48
nozomu▷▷
「……そう。やから何?」
『いい?好きになっても。』
「何で俺に聞くんw」
.
『…だって淳太も好きやろ?』
.
照史の傾けるグラスの氷が動く音だけが、店中に響く。
BGMまでまるで息を潜めたよう。
「はは、」
淳太は笑う。
「…じゃあ俺がやめてくれ、って言ったらやめてくれるん?」
それならやめて欲しいけど、と言葉を繋げた。
.
「…やめる気無いなら聞くな」
.
見えるのは作業の続きを始める淳太の横顔だけ。
.
「たぶん、そろそろA来るで」
照史のその一言でハッとする。
早く会いたかったその人は、まるでその言葉を聞いていたようなタイミングで店の扉を開いた。
「いらっしゃい」
「やっほ、」
最初の一声は俺がかけたかったのに、それは淳太にとられてしまう
…こっちを見て欲しいのに
『Aさん、お疲れ様です!』
「小瀧君もお疲れ様」
俺を見て笑ってくれたから、俺の小さな嫉妬心は溶けていく。
.
.
475人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ash | 作成日時:2019年3月7日 23時