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数日のまとまった休みが明け、私はまた、いつも通りに出勤をする。


今日は午前中から、ここ最近で起きた事件をまとめなければならず、デスクにへばりついている。


1週間ほど前の“彼”の存在は、いつの間にか記憶から消えていた。




「……ふぅ。」




お昼休憩を終え、仕事を再開させてから約1時間程が経った時、誰かのデスクの内線が鳴り響いた。





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「A班!」





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A班とは、私の他に濱田先輩も所属している班である。
その私たちの班を呼んだのは、内線を受けた部長であった。




「出動要請だ。」




空気が一気に張り詰め、送られてきた事件のデータに目をやる。

覚醒剤を使用していると思われていた人物の特定が完了したため、逮捕に向かって欲しいというものだった。


警察手帳や手錠など、必要なものを身に付け指示を待つ。




「A、行こう」
「はい」




濱田先輩とペアを組んでいる私は先輩と共に車に乗り込む。

私たちは、犯人が覚醒剤を使用していると思わられる場所で待ち伏せすることになっている。

ドクドク、と大きな波を起こしながら血液が身体中を巡っている。






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作者名:ash | 作成日時:2019年3月7日 23時

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