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オフの日の朝は説明することが出来ないくらい幸せな気持ちである。
まだまだ寝ていようと布団をかぶると、私の隣で何かが動いた。
「ヒロシ...寒いの？」
ヒロシというのは実家で飼っていた真っ白な猫のことだ。
寒いと布団に入って来て、可愛かったなぁ。
...待てよ？
ここは私の一人暮らしの家。ヒロシはいない。
じゃあ...なに？
しまった。勝利に言われた通り戸締りしっかりしときゃ良かった。
怖い。
と、と、とりあえずベッドから出ないと...
布団から目を出すと机の上には積み重なった空き缶と洗う前の食器達。
ん？
あんなにお酒飲んだっけ？
ようやく辻褄があった。
昨日お風呂を借りに来た勝利とお酒を飲んでいて、勝利が寝ちゃったからめんどくさくなって私も寝てしまった。
だから隣にいるのは勝利か。
「もー、びっくりさせな…」
寝返りを打った瞬間思わず言葉が止まってしまった。
起きた瞬間目の前に私がいるという状況の勝利も目をぱちくりさせている。
久しぶりに至近距離で見る勝利の顔に私は完全に動きを止められてしまった。
勝利「...あ、ごめん」
らしくもなく謝ってベッドから出ていった。
謝られたことが何だか無性にむず痒いというか気持ち悪いというか、落ち着いていられなくて私は寝返りをうった。
「...あ」
寝返りをうった先、私の寝ていた所のすぐ隣は、勝利の匂いがした。
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作者名：みよ | 作成日時：2019年2月3日 14時
