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うーん。
二人分、作っちゃったけど、なんか、
勝利今日うち来ないかも？
連絡してみようか。
いや、ここの所変に意識してるからこっちから連絡しづらいし、
やめとこー。
マリウスでも家に呼ぼうかな、
あの子ちょっと今日ショック受けてて可哀想だったし。
マリウスに電話をかけようとした時、トントン、と玄関から音がした。
「·····なんだろ」
ちょっとだけ扉を開くと、
ニッコリスマイルの勝利がいた。
勝利「ばーか！
もし俺が殺人犯だったらどうするの？
そんな勝手に開けちゃだめーっていつも言うてるやん！A!」
「うるさい、開けないと怒るくせに」
でも内心、勝利だったのが嬉しくて私は後ろを向いて頬を染めた。
勝利「なんかいい匂いするー」
「あなたそれが目的でしょ」
勝利「だって仕事してると自分で作る気には·····」
「私だってバイトしてるよー？今日はオフだけどさぁ」
勝利「じゃぁなおさら、オフは誰かと過ごすべきでしょう」
「勝利とー？」
勝利「うん。俺じゃ嫌ー？」
コートを脱ぎながら軽い感じで聞いてくるけど、なんか私の方がドキドキしていつもみたいに答えられない。
「嫌じゃないよ」
勝利「そう言うと思ったー。なんだかんだ優しいもんね〜Aちゃぁーん
あ、ねぇねぇ、俺のスエットどこ？こないだ置いてったやつ」
なんだか今日はテンションの高い勝利。
いいことでもあったのだろうか。
「はーい、スエット。
これさ邪魔だから持って帰って」
勝利「だって次来る時、めんどくさくない？」
私の前で惜しげも無く着替え始めたのでキッチンの方へ向かった。
私は1人になって落ち着いて考えてみた。
まず仮に、私が勝利のことを男だと意識したとして·····
いや、その設定から無理だな。やめよう。
では、まず、勝利が私のことを好きだとしたら·····
あんなふうに目の前で着替え始めたりしないし、
暴言吐かないし、優しいだろうし、甘々なんだろうし、LINEとかも絵文字たっぷり使うんだと思う。
たぶん。
よし。
やっぱり私と勝利はただの幼なじみ。
それだけー！
言ってしまえば私も勝利のことは大好き。
人として、尊敬出来るし、可愛いし優しいし。
それが異性の好きと同じなのかは置いといて。
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作者名：みよ | 作成日時：2019年2月3日 14時
