17 ページ17
マリウスが連絡してきてくれたお店はブラジリアンステーキのお店で、コスパも、店の雰囲気も良かった。
「ほんとに、マリとじゃないとこういう店来れないからな」
マリ「ふふ、おいしいね
あ、そういえばさ、」
マリウスは携帯電話を操作しながら何かを探している。
「なにー、どした？」
マリ「この人さ、無口君に似てない？」
マリウスが見せてきた携帯の画面には、確かにあの店によく来る「無口くん」のスーパーハイパーイケメンバージョンの人が映っていた。
「で、この人は誰なの？」
マリ「あ、雑誌のモデルなんだけど、名前が載ってなくて。ぼくも初めてインスタで見たんだけど、モデルとしか書いてなくて」
「んーもしかしたら本人じゃないの？」
マリ「でもさ、こんな人がうちらの店に来ると思う？」
「来たとしても、あんなに地味な恰好では来ないと思う」
マリ「だよねえ。」
「もっと自分のイケメンさを押し出してくると思う」
マリ「本当にAってイケメン嫌いだよね。
あ、でもたしかAのおさななじみおさななじみ、すっごい綺麗な顔だったよね
一回だけ写真見せてもらったけどびっくりしてまだ覚えてる」
「あー勝利？イケメンだよねえ
贅沢なことに見慣れちゃったけどね。あと、私イケメン好きだよ。ちょっと怖いなあって思うだけ。あともうひとつ、君もイケメン。」
マリウスは顔を赤くしてよろこんでいる。
「かわいい」
マリ「あ、さっきイケメンっていってくれたのにかわいいとかすぐ言わないで！」
「そういうピュアなとこがかわいい」
マリ「うるさい。でさ、Aはそんなイケメンが近くにいてもなんとも思わないの」
「だって、人は顔がすべてじゃないよ？あと、勝利以外にもイケメンはいるし。」
私の脳裏には、今日電車で再会した菊池先輩が浮かんでいた。
高校時代が終わったと同時にしまいこんでいた恋心がほんのちょっとだけ疼いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みよ | 作成日時：2019年2月3日 14時
