あたふたZone

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松島side

気づいたら意識をなくしてたみたいで、
それからどれくらい経ったのか

｢…っん？あれ？ここ…｣


目を開けると見知らぬ場所にいて、
けど体は凄く楽になっていた。それで気づいた。


｢病院か…｣


なんて呟いたところで部屋がノックされた。
中に入ってきたのはメンバーだった。


健人｢あっ、よかった…聡ちゃん、目覚めたんだね。｣


勝利｢電話かけたら凄い体調悪そうで焦ったんだからね？｣


風磨｢とにかく無事でよかった。
お前、頑張りすぎ。過労とストレスだって。原因。｣


みんなよかったって声掛けてくれる中で
『過労とストレスが原因』って言葉が聞こえてきて顔を伏せた。
やっぱり僕って…。自然と涙が溢れてくるのが分かった。そんな僕の頭に優しく手が置かれるのが分かって、
顔を上げたらそれは健人くんだった。

健人｢聡ちゃん。何か言いたいことあるんだよね？
教えて欲しいな、聡ちゃんの気持ち。｣


僕の気持ち…言ったら迷惑じゃないかな…


勝利｢迷惑じゃないから。
聡くんのことだからそう考えてるでしょ？｣

風磨｢お前の気持ち俺たちは聞きたい。｣

みんながそう言うから、
勇気を振り絞って口を開いた。


｢あのね、僕。僕ね…｣

そこまで話したところで耐えてた涙がこぼれ落ちる。
そんな僕を見て、ゆっくりでいいよなんてみんな言ってくれて。


｢お休みした期間あって…っ、みんなに負担…かけて…っ迷惑かけて…っ、それで…っ頑張らなきゃって思って…っ。
お仕事もらえるの嬉しいのに…っ、体がついてこなくて…っ
みんな忙しくても…体調崩さずに頑張ってるのに…っ僕だけ…っ
、もっと頑張りたいのに…っ｣

これ以上は喋りたくても泣きすぎて言葉がつっかえて喋れなくて。みんな何も話さない中、僕の泣き声だけが響く病室。
そしたらふわりと誰かに体をぎゅっとされるのが分かった。
顔を見なくても、それが健人くんなのが分かった。
回した手で背中をトントンしてくれる優しさに止まりかけてた涙がまた溢れる。

健人｢聡ちゃん、辛かったね。もっと早く聞いてあげれてたら
こんなに苦しませなくてすんだよね。ごめんね。
でもね、辛い時とか苦しい時は言葉にしてもいいんだよ？
グループ活動してるんだから。1人で戦わずにみんなで乗り越えよう？聡ちゃんは頑張ってるよ。｣


その健人くんの言葉にみんなが笑って頷くのが見えた。


｢みんな、ありがとう…っ｣

ずっと僕の中にあったトゲがなくなるのが分かった。

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