社員さんと一緒。７【うらみちお兄さん】

昇降。 ページ11

涼しくなってきた今日此頃
穏やかな仕事期間もそろそろ終わりに近付いてきた…
この先は冬の特番やら年末年始やら年度末からの新年度準備やら地獄が待ち構えている訳で…
毎年のルーティンとはいえ嫌だ…

とりあえず今は平和な日々を堪能しよう

……編成フロア

滝「鷹野、田中！」

主、田『「お断りします」』

滝「まだ何も言ってないだろ。まぁいいわ、前に言ってた昇進枠の件なんだが」

主、田((すっかり忘れてた…))

滝「これ提出書類な。記入して今週中」

主『拒否権は？』

滝「ない。というか春の時点で推してあるからな」

田(既に断るには手遅れだ、と)

主『支社異動とか部署異動とかあるんですか…？』

滝「それはまだなんともなー。でも研修で出向は大いにあり得る」

田「スライドで異動ないって言ってませんでしたか？」

滝「いやぁ、お前ら上層部にも受け良くてな〜。出世コースとか興味ないか？」

田「ないです」

主『私もないです』

滝「ま、異動はなるべく無いように俺も手は尽くすさ。流石に同じチームから３人も急に抜けたら他のヤツラにも悪いしな」

主(確かに残る人にとっては死刑宣告だよね…それ…)

田(自分には関係ないって顔してたチームの人達が一斉にこっち見たな…)

滝「あと詳細とかは添付されてる書類読め」

主、田『「分かりました…」』


……スタジオフロア

主『皆さんお疲れ様です、業務依頼受けに参りました』

出「お疲れ〜！今日は会議で使う資料とか何件かお願い事あるから、エディくんからまとめて聞いておいてもらえる？」

主『かしこまりました』

詩「あ、Aちゃんお疲れ〜。あのさ楽屋の事なんだけど…」

主『なんでしょう？』

詩「今年早めに冬用の加湿器欲しいなって」

主『了解致しました』

詩「ん〜…？」

主『どうかしましたか？』

詩「Aちゃん…疲れてる？？」

主『？いえ、特には？普段通りですよ？』

詩「その割に私に対して顔も態度も仕事モードが過ぎない…？」

主『あぁ…企業周りからの会議からのチームミーティングだったからモードが切り替わってないだけで、たまにあるやつだよ』

詩「ホントに？」

主『ホントに。今回の会議もミーティングも色々考える事が多かったから…』

詩「仕事の内容は聞けないのもあるかもだけど悩み事なら相談乗るからね！」

主『うん、ありがと』
ふにゃ笑み

詩(うっ…モロにくらった…相変わらずこの笑顔可愛いわ…)


社畜は平和なんて続かないお話

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