22:まだ始まったばかり ページ22
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「 …ミョンホ!」
翌朝。ミョンホはちゃんと、マンションの前で待ってくれていた。私は7階で彼が10階に住んでいるということは、昨日知れた。
姿を見つけて駆け寄り おはよう と言うと、同じように おはよう と返してくれた。
「 ごめん、結構待たせちゃった?」
MN『 …別に。……行くよ 』
「 …あ、うん…!」
歩き出したミョンホを追いかけ、隣に並ぶ。
「 …そういえばミョンホって、どのぐらい韓国にいるの?」
マンションが見えなくなってきた頃、ふと思い出した疑問をミョンホにぶつける。そういえば来た理由は昨日聞いたけど、彼がこちらにいる期間を、私は知らなかった。
MN『 1年ぐらいだけど。Aは?』
「 私は半年だよ。…じゃあ、私の方が早く帰ることになるね 」
MN『 ……来たばっかなのに終わる話なんかすんなよ 』
わかりやすく不機嫌そうな表情を浮かべたミョンホに ごめんごめん と謝る。確かに今は、そんなことを考えるよりも目の前のことを大事にしなきゃいけない時だ。
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どうやらミョンホはほんとにちゃんと道を覚えていたらしく、彼について行けばすぐに駅から出ることが出来た。
M『 A!ミョンホ!』
駅を出て大学に向かって歩いていると、後ろから聞き慣れた声がした。ミョンホと共に振り返ると、やはりミンギュくんが少し離れたところからこちらに大きく手を振っていた。その隣には、ソラもいる。手を振り返すと、私達の方へ駆け寄って来た。
『 おはよ、2人共 』
M『 おはよう!』
朝からにこにこしてるソラとミンギュくんに おはよう と返す。自然と4人で大学へ向かうことになって、私達は歩き出した。
『 A、今日は迷わなかったの?』
左隣を歩いているソラに顔を覗き込まれ うん と頷き、右隣のミョンホを見上げる。
「 ミョンホとね、毎朝一緒に行くことになったの 」
M『 えーい、ミョンホ頼もしいなあ 』
MN『 …うるさいよ 』
ソラの隣を歩いていたミンギュくんが茶化すようにそう言うと、ミョンホはぷいっと目を逸らしてしまった。
M『 あ、そういえば俺、ミョンホに聞きかったんだけどさ 』
不意に、思い出したように口を開いたミンギュくんに 何?と首を傾げてみせるミョンホ。…ミンギュくんがニヤニヤしてる……なんかすごくどうでも良いことを聞いてきそうな予感………いや、ただの予感だけど…。
M『 ミョンホって、好きな奴とかいないの?』
……うわ、私の予感当たってた…。
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アオコ(プロフ) - るるるさん» ミョンホにはこれからもどんどん動いてもらう所存です(言い方) (2020年10月12日 20時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ミョンホ〜(*^ー゚)b グッジョブ!! もう〜〜うぉぬくん…熱上がっちゃう((〃´д`〃)) (2020年10月8日 16時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - るるるさん» るるるさん〜!こちらこそお久しぶりです!!チャイナ組には大活躍して頂きたい願望があるので(願望)、たくさん書けるようにか頑張ります!わかります…どんだけ美味しいお肉出てきても多分無味に感じますね… (2020年9月30日 23時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - アオコさん、お久しぶりです〜!チャイナ組が登場しててめちゃくちゃテンション上がりました!おぬ君とじゅんぴとはおちゃんとランチなんて…顔面が眩しすぎて緊張でご飯喉を通らなさそうです笑 (2020年9月29日 21時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます〜!私もうるさい人種だからか個人的に賑やか方めちゃくちゃ好きなので騒ぎまくりましょう…?! (2020年9月17日 21時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオコ | 作成日時:2020年9月16日 22時