２３：その言葉の意味 ページ23
.
何の脈略もなく飛び出したその質問に、ミョンホは はあ？と大きな声を出した。目を向けると眉を顰めてて こいつ何言ってんだ っていうのがあからさまに顔に出ていた。
『 …ほら、だからそんなこと聞くなって言ったでしょ？』
ミョンホの反応を見て、ソラが バカ と言いながらミンギュくんの肩を叩く。叩かれたところを抑えて だって… と眉を下げる彼は、やっぱりなんか……犬っぽい？背も高いし大型犬みたいな子だなあ。
M『 Aの王子様の話聞いたら、ミョンホの恋愛事情も気になるでしょ 』
MN『 ……王子様？』
「 …ちょっ、ミンギュくん…！」
急に王子様…ウォヌ先輩のことを口走ったミンギュくんを止めようにも、間にはソラがいてそれが叶わなかった。隣のミョンホを見ると 何それ？と訝しげな顔で私を見ている。
「 …その、それは…… 」
別に、ミョンホに隠していたわけでも、隠したいわけでもなかった。ただ、恥ずかしくて言えてなかったってだけで……口籠った私を小突いたソラが、代わりとでもいうようにミョンホに説明をした。
『 コンビニで困ってたAのことを助けた王子様がいるんだけどね、A、その人のことが好きなんだって 』
話を聞いた割に ふぅん と頷いたミョンホは対して興味がなさそうだった。
……まあ確かに、ミョンホって自分の恋愛にも関心持ってなさそうだもんな……。
「 …ソラ…！だから私は、別にウォヌ先輩のこと好きとか気になるとか、そういうんじゃないんだって…！」
『 え、そうなの？』
昨日そう言ったじゃん……。驚いた様子のソラに そうだよ と頷く。
一目惚れをしてしまったし、先輩といるとドキドキするのは事実だけど……私は別に、彼とどうこうなりたいわけじゃない。
それにあんなかっこ良い人、私なんかが好きになっても意味ないだろうし、きっと先輩も、私のことなんてなんとも思ってないだろう。
『 ……まあでも、ウォヌオッパのこと好きになるのはオススメしないよ 』
「 ……え…？」
M『 おい、ソラ 』
ぽつりと吐き出したソラの横顔は、どこか寂しそうだった。昨日も見た、この表情。戸惑う私を見て、慌てたようにソラを小突くミンギュくん。
先輩には、何か秘密があるのかな。彼と、この2人しか知らないような、そんな秘密。
先輩を好きになっちゃいけない理由って……何？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 547人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオコ(プロフ) - るるるさん» ミョンホにはこれからもどんどん動いてもらう所存です（言い方） (2020年10月12日 20時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ミョンホ〜(*^ーﾟ)b ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ!! もう〜〜うぉぬくん…熱上がっちゃう((〃´д｀〃)) (2020年10月8日 16時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - るるるさん» るるるさん〜！こちらこそお久しぶりです！！チャイナ組には大活躍して頂きたい願望があるので（願望）、たくさん書けるようにか頑張ります！わかります…どんだけ美味しいお肉出てきても多分無味に感じますね… (2020年9月30日 23時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - アオコさん、お久しぶりです〜！チャイナ組が登場しててめちゃくちゃテンション上がりました！おぬ君とじゅんぴとはおちゃんとランチなんて…顔面が眩しすぎて緊張でご飯喉を通らなさそうです笑 (2020年9月29日 21時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます〜！私もうるさい人種だからか個人的に賑やか方めちゃくちゃ好きなので騒ぎまくりましょう…？！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アオコ | 作成日時：2020年9月16日 22時
