1 ページ1
episode:1
『ごめん、別れよう。…ずっと思ってたんだけど、君、彼女っていうか、お母さんみたいで…なんか拒否反応?っていうの?
婚約も、ナシで。』
______酷すぎる。
お母さん?ふざけんな。
確かにお母さんになりかけてたかもしれない。
しれないけど、大好きな彼氏が疲れて夜ご飯を食べる気力がないって言うから私だって時間を削って作り置きをした。汚部屋になりかけてたから貴方の許可をとって掃除をした。
…それだけなのに、
.
「まるでお母さんみたいって…フラれたんです。」
『へぇ…それは災難だったねぇ。
でも、そんな男、別れて正解だよ。』
白髪サングラスの、ダル着を着た男が、
うわぁ…その男サイテー野郎じゃん…と
顔をしかめる。
「ほんとにそう思いますか?ヒック…
あー私らしくない。お酒なんて弱いのに、
こんなに呑んで…だからフラれたのかな…ヒック」
『いやいやほんとに、そいつと別れて正解!
てか別れてくれてありがとう。』
” そんな男じゃなくて、僕と結婚してよ。
婚約を視野に入れて、お付き合いしてください ”
ここはBARだって言うのに、私にそう告白してきた男は、
オレンジジュースを飲んでいた。
それだけははっきりと記憶に残っている。
497人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:川村 | 作成日時:2023年7月28日 20時