17,赤の願い ページ24
りうらside
嫌な予感。
それは、ないくんが消えてしまうんじゃないかっていう不安。
それはみんな思っているのか、自然に早足で向かっている。
気づいてたよ。最初から、ないくんの笑顔が本当の笑顔じゃないって。
どこか、悲しみに満ちていて、苦しそうで。
今にも消えてしまいそうな笑顔で。
り「ハァ、ハァ……着いた。」
初「りうちゃんがインターホン押したら？」
ほ「うん。家知ってたのりうちゃんしかいないし。」
り「わ、分かった。…押すよ(…ピーンポーン」
な《は〜い？》
り「ないくん！」
な《り、りうら！？》
ほ「僕達もいるよ〜。」
な《ほとけっちも！？ってことは、他のみんなも？》
初「正〜解！」
『いふ先輩と悠佑先輩以外います！』
な《な、なんで？》
り「まぁ、詳しくは違うところで話さない？」
な《…分かった。じゃあ、今からそっち行くから待ってて。》
今のところ、消えようとはしてなかったみたい。
良かった…
な「やっほ〜。」
ほ「も〜。なんで無断欠席なんてするの！心配したじゃん！」
な「アハハ…ごめん、ごめん。」
前よりも上手く笑えてない。
………よし。
り「…なんで、無理して笑うの？」
な「！？……何言ってんの〜？無理して笑ってなんかテ…り「ある！！！」
り「辛いの、、分かるから。"失う怖さ"を知ってるから。」
な「ッ……………知ってるから？」
り「……え？」
な「知ってるから、俺の気持ちが分かるの？」
り「それはッ……」
な「ごめんッ………(タタッ」
ほ「！？ちょっと！？」
『早く追いかけましょ！』
り「……」
初「りうちゃん？」
り「あ、うん。行こう！」
初「……」
確かにな。
失う悲しみを知ってるからって、ないくんの気持ちが分かるわけない。
でも…。
だからと言って、ないくんを救うのを諦める理由になんてならない。
だからさ、ないくんもうちょっと俺の"願い"に付きあってね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
「いれいす」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めい - ヤバイです！とても凄いです！(((語彙力 最高です！これからも応援しています！ (7月28日 16時) (
レス) @page34 id: 16df366cc3 (このIDを非表示/違反報告)
あい あにきっず - 面白かったです。これからも頑張ってください！！ (6月7日 19時) (レス) @page33 id: 9a9e7fb7d7 (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす - ２章開幕おめでとうございます！この作品好きです！！ (2023年3月28日 19時) (レス) @page32 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
想羽〜souha〜 - ちーや様ありがとうございます！ (2023年3月26日 16時) (レス) id: 0e7de6419e (このIDを非表示/違反報告)
ちーや - マジで今まで見たなかで最高すぎる作品！夢主が悩み抱えてる系はめっちゃあるけどいれいすメンバーも闇抱えてる系そんなにないのでこの作品があってよかたです！続き待ってます更新頑張って下さい！ (2023年3月26日 0時) (レス) @page27 id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：想羽〜souha〜 | 作成日時：2023年1月8日 14時
