犬神 過去話 ページ13
ニンゲンに思いっきりかぶりついた
グヂャ
グヂャっ
Aを苦しめるニンゲンなんて
シンデシマエ
A「や、やめて…い、痛い…き、菊千…」
ああ、もう少し、もう少しでかみ殺してやるから
まってろ、A
A「千夜…なんで…菊千…を…」
大丈夫だ、A
千夜「ねえ、どう?大好きな犬に食い殺される気分は?」
は…?
A「…菊千…あなたは、なんも…悪く…な…い………」
動かなくなるニンゲン
千夜「あははは!しんだ!しんだ!!」
何故、お前が生きてる…?
俺が食ったのは…お前じゃないのか…?
じゃあ、俺はなにをクッタ…?
千夜「ふふっ、菊千、ありがとね、Aを殺してくれて」
あ
千夜「もうあんたにようはないから、さっさと消えてよ」
あぁぁ…
千夜「ま、犬神になっちゃったんだし、天国にはいけないだろうけど?」
あぁぁぁぁぁ!!!!!!
俺は、俺は…
Aを…
その後、気がつけば目の前に二つの死体があった
一つは、Aの
もう一つは、わからない
ただ、もう、どうでもよかった
フラフラと道をさまよう
あてもなく、することもなく
もう死んでるはずなのに、霊でもなく、バケモノとして
ずっとさまよい続ける
あの、ペットショップに行ってみた
何もなかった、潰れていた
このまま俺はAに出会わず、ここにいたら
俺は処分されてただろう
まだ、そのほうがよかった
この牙で、爪で、大事な、大好きなAを殺すよりは
人間の温かみを知らないままの時に死ねたなら
まだ、今のように苦しまなくてすんだ
菊千「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
数十年
ずっとさまよっているうちに、別の街にきたようだった
そこで、妖怪マンションの事を知った
意味もなくさまようぐらいなら、そこで閉じこもってる方が楽だった
そこで、Aの趣味だった洋服づくりをした
そうしてる時だけ、Aと同じ事をしてる時だけ
心が軋んだ
何も感じないよりはましだ
軋んで、揺らいで、痛んで、
自分の罪を感じる事ができた
ずっと、そうして、これからもずっと
おれはその罪を背負って生きていく
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
人を呪わばなんとやら
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渓歌 - 面白いです!!更新頑張って下さい!! (2015年6月11日 19時) (レス) id: 22bfc30d09 (このIDを非表示/違反報告)
刹那@白狐(プロフ) - ひぢのさん» あんまり詳しくなくてすいません、他の方もやってるのでこれが普通だと思ってました以後気を付けますw (2015年3月12日 22時) (レス) id: 19f5b416e3 (このIDを非表示/違反報告)
ひぢの(プロフ) - なりきりチャットはサーバー障害の原因になってしまうため、ボードでお願いします。 (2015年3月12日 16時) (レス) id: 798cf01153 (このIDを非表示/違反報告)
刹那@白狐(プロフ) - 月影櫻詠さん» 弐平「…………………そうなの……?………………なら、いいけど……」 (2015年3月10日 20時) (レス) id: 46927fa2b7 (このIDを非表示/違反報告)
月影櫻詠(プロフ) - 刹那@白狐さん» 弐、平!大丈夫だぞ!! (2015年3月10日 15時) (レス) id: a24476e1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那@白狐 | 作成日時:2015年3月1日 1時