宴の始まり ページ14
「Aちゃん、入ってきて！」
Aちゃんの準備が整い、
ようやく宴の始まりとなった
大広間には見知らない刀剣達が
沢山いると思うけど
Aちゃん、大丈夫かな…
「失礼致します」
「…‼……綺麗……」
襖を開け、部屋に入る時の立居振舞
その洗練された動きに私は目を奪われた
刀剣達も同じように惚れ惚れとしているようだ
立居振舞は勿論、服装もこれまた優美だった
優しい色を重ねた十二単、手には衵扇を持って
その姿は桜の君と呼ばれるに相応しい
「さて…じゃあ、みんなにご挨拶を」
「承知しました」
彼女は私に礼をして、畳の上に座った
「舞桜月Aと申します
微力ながらもこの本丸を支えていきたいと
心より思っております。どうぞよしなに。」
美人は何をしても様になるっていうけど
本当にその通りだった
「ふむ…ちと俺からも紹介を」
三日月がAちゃんの横に座ったかと思うと
優美な笑みを浮かべて口を開いた
「ちなみにAは俺の妻…いや、愛妻だ」
「宗近様、恥ずかしいです…」
ドヤ顔をしながら
そう言い放つ三日月の服の裾を
扇で顔を隠したAちゃんが照れ臭そうに引く
…何か、可愛いなあ
いかにも女の子って
感じの雰囲気だな、Aちゃん
二人共幸せそう…
「主」
「おお、長谷部！どうかした？」
幸せそうな二人を眺めていると
長谷部が私の横におずおずと座った
「いえ、余りにも主が
寂しそうなお顔をなさっていたので…」
「ぇ、嘘…」
鏡があったら今すぐ見たい
そんなにひどい顔してたのかな、私
それにしても長谷部ったら本当に優しい
どうしたらいいんだろうってくらい
好きになっちゃいそう
「ねぇ、長谷部…」
「何でしょう、主」
こうなったら思いの丈を
ちょっとだけでもぶつけちゃおうか
「私が長谷部の事
好きって言ったらどうする？」
喧噪の中、長谷部が静かに
息をのんだのが分かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 358人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リン(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2022年3月30日 16時) (
レス) @page24 id: 4c69a0ba50 (このIDを非表示/違反報告)
麗扇姫(聖ヶ丘哀)(プロフ) - おタケさん» 数ヶ月前におタケ様のコメントを読ませて頂きました。その時、コメントの優しさに思わず涙が出てしまいました…。温かな言葉を下さって本当にありがとうございました！お待たせしてしまった分、頑張っていきますので今後ともどうぞよろしくお願いします。 (2019年7月1日 14時) (レス) id: 2f2ea1e042 (このIDを非表示/違反報告)
麗扇姫(聖ヶ丘哀)(プロフ) - *☆凛月-Ritsu-☆*さん» 返事が遅くなり申し訳ありません！続きが楽しみと言って頂けて嬉しい限りです。立ち直ったばかりで上手くいかない事も多々あるかもしれませんが、今後ともどうぞよろしくお願いします。 (2019年7月1日 14時) (レス) id: 2f2ea1e042 (このIDを非表示/違反報告)
おタケ(プロフ) - なんとお声がけすれば良いのか、無責任な言葉になってしまいますので、一言だけ。私はずっとお待ちしています、ご家族との時間を優先してあげてください。 (2019年4月14日 12時) (レス) id: 63e16b2caf (このIDを非表示/違反報告)
*☆凛月-Ritsu-☆* - 続き読ませていただきました！*^ ^*とても長谷部とか三日月が可愛いかったです(*´ω｀*)またもや、続きが楽しみです(*´ω｀*)更新頑張ってください！( ´∀｀) (2019年4月11日 20時) (レス) id: 28c28e4b5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麗扇姫(聖ヶ丘 哀) | 作成日時：2018年3月16日 23時
