ソムリエの神代さん 【名探偵コナン】【降谷零】

七滴 ページ7

店の二階にある自室へと向かって階段上る。一人暮らしにしては少し大きめの部屋なので、とても快適に過ごせている。

「やっぱお風呂上がりのビール最っ高!!」

カクテルとかワインも好きだけど、もちろんビールも大好きである。飲み足りない日やストレスのたまった日は、こうしてビールの缶を大量に空にしてしまう。
すっかり昼夜逆転してしまった生活は、そう簡単には元に戻せない。昔と比べて眠りも浅くなった。




料理は嫌いだ。だから深夜放送のテレビを見ながら買い置きの食材を漁る、まさに体たらくな生活そのものだった。もちろんやろうと思えばできるけれど、やる気が起きない。仕事と私生活は区別したい派だし

ゲストで来ていた芸人のコントにバカ笑いしていれば、ピコン、と音を立てたスマホ。覗いてみると安室さんからのメッセージだった。


"今日はお会いできて嬉しかったです
今度はおすすめの場所でも教えてください
また一緒に行きましょう"

"こちらこそ楽しかっです
また機会があれば、是非"

"ポアロに来てくださるのも楽しみに待ってます
その時は僕も腕を振るいますね。
ではまた、おやすみなさい"


なんともマメな人である。
見た目は童顔未成年、だがそれに見合わない酒豪っぷり。ギャップ萌え……というやつなのだろうか



彼のつくる料理は、きっとハズレ無しに美味しいのだろう。また行ってみてもいいかもしれない。

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