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第37話 言い合いは絶えず続く ページ38

NOside


その後、何事も無くミーティングは再開され、明日の予定を確認して無事終了。

明日に備えて早く寝ておけよと言う軽い忠告を聞き流して森羅達は明日のことについて話していた。


森「えっと…たしか要救助者を助けて焔ビト役の人の元に一番早くたどり着けばいいんだよな?」

貴『まぁそうだが、ルール説明は本番前にされるだろうしそこまで気にしなくてもいいだろ。』


Aはそう言って余裕の表情。

どうやら自信があるらしい。


森「さっすが、生徒会長サマは余裕ですってか!

スピードならお前にだって負けねえんだからな!」


そう威張る森羅に生徒会長はやめろよとケラケラ笑うA。


貴『もう訓練校は卒業したんだからよ。

……ま、下っ端だからといって負けるつもりはないがな…?』


そうニッと悪い笑みを浮かべるA。

…やはり、勝てる気がしない。

スピードならば自分のほうが上だと分かっているのに、なぜこうも壁が高く見えるのか。


森「ぜってえ負けねえ…」

貴『言ってろヒーローバカ』


バチバチと二人の間で火花が散る。

そんな二人を仲良しだなぁと見守る桜備達。


茉「アーサーは行かないの?」

ア「フッ…あんな言い合いはくだらない…

なぜなら勝つのはこの俺、騎士王なんだからな!」

貴/森『「言ってろバカ騎士。/ぃ!!!』」

ア「なんだとこの悪魔共が!!」


ギャーギャーと騒ぎ出す森羅達。

大人びたAも案外年相応な所があるんだなと少しほっとした。

しかしこのまま暴れて明日の大会で本調子を出せなければ意味がない。

パァンと火縄の銃声で全員を黙らせ、今日はお開きとなった。


ア「全く…お前等のせいで俺まで怒られたじゃないか…」

森「はー!!?そもそもお前が煽ったせいで更にひどく…!」

貴『やめとけ森羅。次は脳天ぶち抜かれるぞ』


ガシッと二人の頭を掴んで強制的に連行するA。

後ろで聞こえたガチャっという小さな音に気付き、おとなしく従って自身の部屋へと向かった。

喧嘩すんなよとだけ言ってAも自分の部屋へと向かった。

二段ベットの一人部屋。部屋数が余ってるからと一人にさせてくれたこの二人部屋は荷物の少ないAには少し広くて、ほんの少し居心地が悪い。

自分の呼吸音以外聞こえない部屋で、Aは一人本を読んだ。

"蟲の習性"

図書館で手に取った論集をただ静かに、静かに、読み続けていた。

第38話 随分昔の夢の話→←第36話 ダメ出し説教タイム!



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ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです!夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ! (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:3度の飯より推しが好き | 作成日時:2021年9月18日 20時

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