第23話 どいつもこいつも扱いづらい ページ24
NOside
っつーわけで喧嘩慣れはしてるでしょうねえとAは立ち上がる。
どうやらゴミを捨てに行くようだ。
貴『半分母の護身術、半分私の独学なんで多少はまぁ喧嘩っぽい戦い方してると思いますよ。』
そうニコッと笑ってAは屋上を出て行った。
取り残された森羅たちの間になんとも言えない空気が流れる。
ア「珍しいな、Aがあんなに自分のこと喋るの。」
森「アイツいつもはのらりくらりと躱すくせに…」
桜「普段はあまり喋らないのか？」
桜備がそう尋ねるとそういうわけじゃないんですけどねぇ…と森羅達は顔を見合わせた。
森「あいつ、自分の話好きじゃないんすよ」
ア「Aの事を聞いてもいつもいつの間にか別の話にすり替わってる。」
あるいは適当な答えしか帰っては来ないらしい。
森「前になんでそんなに強いんだよって聞いた時もお前等が弱いだけとか軽くあしらわれたし…」
火「それは事実だがな」
森「えっひどくないっすか」
そう思うならもっと強くなれと厳しい事を言う火縄。
すぐに休憩の時間は終わりだと森羅達は立たされてしまった。
火「Aに追いつけるように俺がもっとシゴイてやる」
森/ア「「ひえぇ…」」
情けない声を上げる二人に火縄は容赦なく訓練を始めた。
火「(あいつの経歴をもう少し調べてみた方が良さそうだな…)」
そう考えながら、火縄は静かにAの履歴書を見つめた。
カツンとゴミ箱にペットボトルが入る音だけが響く。
貴『(少し、喋り過ぎたな…)』
幼少期の話までする必要は無かったかもしれない。
そう思いながら新しいペットボトルをカバンから取り出すA。
けどなぁ…と考えながらペットボトルの蓋を開けた。
貴『(あの人、ちゃんと納得できるような内容話さないともっと詰め寄ってきそうなんだもんなぁ…)』
警官なんか向いてるんじゃないか、いや元軍人だからある意味公安関係かなんて思いながら屋上へ向うA。
それにしても面倒だなと思いながら溜息をつくA。
事なかれ主義じゃない上に頭のいい人間がいるとは、なんとも面倒な話である。
貴『(森羅もアーサーもだが我のある人間ってのは流しづらいんだよなぁ…)』
まぁ二人は馬鹿だから簡単に騙せるがと頭を掻いた。
ぱっと見た感じ、この隊には簡単に流されてくれそうな事なかれ主義の人間はいないようだ。
貴『(もっと扱いやすい人間ばかりなら楽だったんだがなぁ…)』
そう思いながら、水を一口のんだAは暗い階段を登って行った。
第24話 やさしげな訪問者→←第22話 これは喧嘩じゃありません
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ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです！夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (
レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
陸(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ！ (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2021年9月18日 20時
