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過激な眠気覚まし……獄門漸 ページ11

「593……594……ほらぁ、もっと頑張ってよ兄ちゃん。」

「伊都ぉぉぉぉ……!後で覚えてやがれぇぇぇ……!」

ここは新撰組の屯所がある城下町から少し離れた場所にある小さな町。その町の建物はほとんどが手入れをされていないのか風化が激しく、少し押しただけで崩れそうなほどぼろぼろだった。そのため、この町に住んでいる人たちはこの町を『廃墟街』と呼んでいる。その廃墟街にある家の中で、俺は久しぶりに絶叫をあげていた。

いつも朝起きてから筋トレをやるのが日課になっている俺だが、左腕一本で腕立てをしている最中に妹である伊都が上に乗っかってきてそのままの状態で腕立てをやらされることになったのだ。

「597……598……599。あと一回で600回いくよー。頑張ってー。」

「……他人事のように言うんじゃねぇよ!……おら600回、腕が死ぬから早く降りろ!」

腕立てを600回やり終えた俺は言うのが早いかものすごい勢いで伊都を投げおろした。全く過激すぎる眠気覚ましである。

「……ったく、お前が乗るから朝から腕がパンパンだ。」

「そりゃよかったね。……あと漸兄ちゃん、すごく言いにくいけど……もう仕事いかないと行けないんじゃない?」

伊都に言われて時計を見ると、もう既に新撰組の仕事が始まろうとしている時間帯になっていた。

「………………やべっ!八重に殺される!」

「あーい、いってらっしゃ〜い……って待ってお弁当忘れてる!?」

伊都の腕から弁当を引ったくるように奪い取ると、俺は廃墟と化している家を光の早さで飛び出したのだった。

4月4日更新 地獄狼

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すとろべり-(プロフ) - 更新しました! (2018年6月4日 12時) (レス) id: c48c36fb49 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべり-(プロフ) - 更新します! (2018年6月4日 10時) (レス) id: c48c36fb49 (このIDを非表示/違反報告)
雪抹茶(プロフ) - 更新しましたー! (2018年6月2日 19時) (レス) id: 9248342184 (このIDを非表示/違反報告)
雪抹茶(プロフ) - 更新しまーす (2018年6月2日 18時) (レス) id: 9248342184 (このIDを非表示/違反報告)
松宮カナメ - 更新しました (2018年5月21日 14時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神様の依頼箱 x他13人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年3月17日 12時

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